1月11日、帰山。 老母が出した晩御飯、1月3日の夜食べた鍋料理の残り・・。

   『 え~・・。 大丈夫か、これ? 』
   『 大丈夫。 間でいっぺん火をいれた。 』
   『 ・・・・。 』
   『 大晦日のもとってあるけど、ありゃあ ダメかねえ。 』
   『 ・・・・・・・・・・。 』
 出されたからには、完食。  明日の自分は大丈夫かと思いながらも、完食。

 今日の朝刊に< フードロス >の記事が出ていましたが、この山寺に< ロス >は見当たりません。
『 もったいない 』がしみ込んでいるのは良いのですが、危険と紙一重の事も・・気のせいでしょうか。

 冷凍庫など ≪ 永久保存庫 ≫ と思っているふしがあります。
しかも、そろそろ腐り始めたから冷凍しておこうか・・などと思っているふしもあります。  怖い。

 しかし、安心して下さい。 家の者・自分達はそうでも、みなさんにお出しするものは違いますから。

 夜が明け、お参りに行って今 帰ってきました。
      大丈夫そうです。     山寺、< もったいない暮らし > しています。

 いや~実に爽やかな≪ 結婚式・披露宴 ≫でした。
京都駅近く ≪ マリアージュ・グランデ ≫ にて、画家のお二人が 誓いをたてられました。

 160人近くの列席者の中でわたしが知っているのは3~4人でしたが、何人もの方とご挨拶を交わし 
    『 あ~、掛け軸表装の。 見に行きました。 』
       『 とても面白いと思って見ています。 』
 新郎の作品を軸装させてもらっているので、展覧会をご覧になった方とはすぐ話が弾みます。

 会場入り口のウエルカムボードの横には、新郎新婦の< フィギュア >が。


友人のひとりがキャラクターにデザインして、別の友人が作り上げてプレゼントしたモノとか・・。
 さすが、アーテイスト集団。  わたしのも作って欲しいなあ・・と思いながら写真を撮っていたら、若い3人の女性がやって来て、 
  『 栗山さんですよねえ。 彼と同じく日本画をやっている者です。 』
  『 軸装、とてもステキです。 』
  『 彼がいつも、栗山さんの事を熱く語っているので・・。 お会いできて良かったです。 』

  ・・・・・・・なんていいヤツなんだ、お前!
          もっと ご祝儀、はずむべきだったあ! (笑) 

      おめでとう、いつまでも仲良きお二人である事を心より!  

   

 新しい年を迎えさせて頂きました。


元旦朝6時からの修正会勤行、まだ暗く寒い中 今年も三浦家お3人様がお参りに来て頂きました。
  ありがとうございます。
そして、夕方。 恒例、姉家族がドッサリ食料抱えて来てくれました。 美味しく、楽しく・・ありがとう!


 2日、先程 境内に車が上がり、正月に初めて来て下さったお2人。 おばあさんと娘さん。
西蓮寺の年7回の法座にはほぼ皆勤でお参り頂いているおばあさん。

 『 まあ、ご院家さん。 帰っとんさったかね、よかった よかった。 』 ・おばあさん
 『 娘が、お寺に連れて行ってあげようかねって、言うてくれたんでねえ。 うれしゅうてねえ。 』 ・おばあさん
 『 お母さん、この間から何でか ちょっと< ウツ >になりそうなくらい落ち込んでて・・。』 ・娘さん
 『 まあ~。 ・・・本当かね、おばさん。 』 ・わたし

 お供え物を内陣に上げ、短いお勤めをご一緒に。
コーヒーを運んで、ストーブにあたりながら しばらく世間話・・そのうち、おばあさんからご法話もチョッと頂き・・。
   終始、3人で大笑いしながら。

 『 まあ~今日は来れて、本当によかった・・。 』 ・合掌されるおばあさん
 『 ホント? そりゃ、よかった。 もう 帰んさるん? どれどれ、ここはひとつ わたしの≪ パワー ≫をあげておこう!』 ・おばあさんの手を握るわたし
 『 まあ、これは これは。 』 ・3人で大笑い!

 車に乗り込んでも、おばあさんと娘さんの漫才の様な会話と笑い声が 聞こえてきます。

 窓が開き、笑顔で合掌されて帰って行かれました。 ・・・また いつでも来てくださいよ、おばさん。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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