10日、日本画家・畠中光享先生のアトリエをお訪ねして来ました。
何度かお会いした事はありましたが、二人っきりでゆっくりお話させて頂いた事はありません。
少々の ( お尋ね事というかお願い事というか ) 用件があり、無理を言ってお時間を頂きました。

 真宗大谷派の僧侶でもあり、数十回インドに渡っておられ ( ビルマ・中国・・エトセトラ ) インドをはじめアジアの古裂の収集も有名です。 ( 仏像にミニアチュール・・。)
 通されたアトリエ内は岩絵具とコレクションで溢れています。   『 は~・・。 先生、これは・・? 』  ついつい質問してしまいます。

 色々なお話をお聞きするうち、 『 お酒にしましょうか。 』 と。
      恐縮です。      で、次から次へと話が弾み、奥に仕舞ってあった色んなモノまで見せて頂きました。  ( えっ? 弾んだと思っているのは私だけだろうって? そ~んな事・・ないと思います・・よ・・。)     中々帰らない私。 奥さまには何度も小皿を運んでいただきました。     申し訳ないです。   ありがとうございました!

 3月は京都・4月は東京・5月は大阪の高島屋にて個展を開かれる予定。 
   『 会場の都合で京都ではあまり掛けられないけど、大阪では20幅くらいの軸装の作品も出すんで、栗山さん そっちも是非見て下さいよ。 』

     はい、楽しみです!  
        

 昨日は広島で用事を2件済ませ、夕方、広島市内の娘夫婦のところへ。  主人の聖法君とふたりで≪ 仏法勉強会 ≫の夜という事で。      ホントですよ。    吞み会などではありません。      彼のご実家からあたたかい差し入れまで頂いてしまいました。 恐縮です。          こ・・これは気合いをいれないと・・。

 6時位から深夜2時位まで、ミッチリと。  彼がすでに色々書いてあるものを見ながら、さまざまな質問が飛んできます。    『 おお、そう来たか。』   などと、実に濃厚な時間でした。

 わたしもそうでしたが、父親にはナカナカ面と向かって聞きにくい話しにくいもので・・。
義理の父親くらいがちょうどいい緊張感があって。    でしょうが、何にしても一応僧侶の先輩としても、嬉しいことです。 楽しい時間です。  浅学のわたしに出来る事は限られているとはいへ、少しはお役に立てたでしょうか。   真面目な夜は更けてゆきます。

 ・・・ああ、やっぱりウソはいけません。   やがてお酒も入りながらとなりました。  ははは。
          それはそれで いいですよ、ホント。   それでもずっと 仏法のお話が続いた夜でした。

 今日、西蓮寺に帰山すると想像どうり。
     ≪ 黄砂 ≫のすごい事!     本堂への渡り廊下でも ジャリジャリして滑りそうです。
 掃いても拭いてもきりがない感。
                        それでも掃いて掃いて、拭いて拭いて、掃除坊主いたしました。    自分を褒めてやりたいくらいに。

  縦150cm×横95cm。   かなり大きい作品。
描いたのは中国・敦煌の画家 ≪ 馬 強 ≫氏。  10年位前、日本の顔料を学ぶため敦煌研究所から京都芸術大学・日本画・模写科に留学生として派遣されていた彼と出会って以来の知人です。  お酒の誘惑に弱い(笑) 実に気の良い男です。  よく一緒にやったもんです。
         卒業して研究所に帰り、今は副所長だとか・・エラくなられて、なにより。

 『 裏打ち・表装を教えて下さい、栗山さん。 』
って彼の言葉をきっかけに、当時 中京区のお寺の会館を会場に、週一で夕方から < 表装教室 >?をしていました。  お好きな住職さん方3~4人も一緒でした。
 しっかり教えたはずなのに・・・・・・。

 この度やってきた画も一応裏打ちだけしてあるのですが、 
                   『 おいおい、ダメだ こりゃ~。 』 浮いている箇所はあるし、継ぎ目は太すぎるし・・・ああ、全部剥がしてやり直し!    全て師匠の至らなさ (涙) 。

 画は2枚。 敦煌莫高窟壁画模写で、獅子に乗っておられる 「 文殊菩薩 」と 象に乗っておられる 「 普賢菩薩 」。   お釈迦さまの脇菩薩といえばこのニ菩薩 ( 釈迦三尊 )。
 ちなみに、阿弥陀さまの脇菩薩は 「 勢至菩薩 」と 「 観音菩薩 」 ( 弥陀三尊 )。
それぞれの仏さまを讃える為、知恵と慈悲の象徴として、ニ菩薩がおられます。

 まだまだ途中ですが、こんな感じとなります。

 軸になると横120cm・・大きい。
  材料屋に問い合わせてみました、桐箱いくら位ですか?

    『 ひとつ 4万円くらい。 』        ヒエ ~ !    
 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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