

『 ゲベッケンの たまごサンドです。 』
伏見・西浦町( 龍谷大学の近く )にお参り。 お勤め終わり、お茶を頂きながら奥さんと色んなお話を。 天候の事から環境に対する人間の所業、慢性飢餓であった時代の人類の話から「あたりまえ」と「わがまま」の違いへと・・・。 ここまでは、いたってお坊さんらしい、いつものお参り風景。
さて、そろそろお暇しようと。 いつもお茶の横に珍しいお菓子を包んで下さっているのですが( 栗山坊主、その場で甘いモノを食べる事はマヅ無いのをよくご存じなので、すでに持ち帰る様に包まれています。 スミマセン。 )、今日は何やら少々大きな袋が。
『 いつもありがとうございます・・・何でしょう? これ。 』
と、不作法にも袋を開けて覗いていると。 『 たまごサンドです。 』
『 ご覧になりました? この間 ≪県民ショ―≫ で紹介されたんですよ、ウチから100メートルのところにあるパン屋さん。 』
『 あ~、ありますねえ。 へ~、出たんですか。 』
『 「京都でこれを知らない人はなく、みんな食べている」 って。 』
ふたりで顔を見合わせて・・
『 そんなことないやろ~! 』 ( 合唱 )
『 京都の、しかも伏見に長く居て 食べた事ないですよお。 』 (わたし)
『 ですよねえ。 わたしも食べた事無かったんで、急いで買って食べました。
京都人ですから。 栗山さんもきっと、食べておられないと思って今日はこれを。
だしまき卵が挟んであって、美味しかったですよ。』
何かを訴える奥さんの目を見ながら ・・・しばしの沈黙。
『 いや、美味しかったって言われても、ふつうの <たまごサンド> でしょ?
美味しいってそんな。 ( モグモグ )
・・・・あ、ホンマや! 』 (笑)
坊主、帰り際に オチ をつけるクセがついてきました。
長野県・諏訪湖畔。 湖面が鏡のように美しい朝。
姉の長女の結婚式です。 諏訪大社下社秋宮。
仏式での参列は何度もありますが、神式に参列は、初めての経験です。 その事も実に興味深く、楽しみにこの日を待っていました。 厳かな式でした。
式後、人力車に乗り込む主役のお二人。 ( いい表情ですね。 )
姉の手をひく弟二人。 ( ホントに仲のいい三人。 おおきくなったなあ・・・あんなに小さくて裸足で走りまわっていたのに・・。 )
新郎に娘を託す父。 ( 義兄さん・・・。 )
新婦の母・我が姉を含めて、母・弟・家内・息子・娘夫婦・・一同に集まれた事に。 集まるご縁を頂けた事にも深く感謝を。
『 玲子、おめでとう!
今まで とっても仲良くしてくれてありがとう。
そしてもちろん、これからもヨロシク! 』
今日はお参りもなく、表装仕事も乾燥を待つのみと言う訳で、掃除三昧と決めました。
庫裡、本堂掃除機がけ。 本堂の縁側・庫裡廊下雑巾がけ。 本堂の畳雑巾がけ。 内陣拭き上げ。 え~い、ついでにお風呂も・・。
まあ、掃除は住職のごく当然のお仕事なので、別段 誇らしくいうまでの事はなく。
普段あまり出来ていない事を恥じながら・・・で、あります。
それは置いといて。
2週間ばかり前、頼まれ事があったのを思い出しました。
『 ご院家さん。 うちの真鍮仏具、この度わたしのやり方が悪かったのか、こんな黒ずんでしまったんですけど・・・どうにかなりませんか? 』
・・・色んな事を頼まれる < スーパーお坊さん >、『 う~ん、どうかねえ・・。 ピカールで磨いてもこれはダメじゃろうねえ。 ま、預かってみようか。 綺麗になったら褒めてよ。 』
と、預かっていた仏具。
磨いてはあるのですが、黒ずみ、緑色やピンクのところもあります。
実は父が遺産?として残していった≪ 魔法の液体 ≫がありまして。
どこでどう求めたか・・。 何というものか・・。
ダメだろうなあ、と思いながらも漬け置く事 1時間。
『 おお~! これぞ真鍮の輝きに戻っている! 』 ( で、ない部所もありはしますが。 ) すんばらしい!
ありがとう、父上。
さあ、ホメてもらいに行ってこようっと!