『 あ、ホンマや! 』

 『 ゲベッケンの たまごサンドです。 』

 伏見・西浦町( 龍谷大学の近く )にお参り。  お勤め終わり、お茶を頂きながら奥さんと色んなお話を。  天候の事から環境に対する人間の所業、慢性飢餓であった時代の人類の話から「あたりまえ」と「わがまま」の違いへと・・・。  ここまでは、いたってお坊さんらしい、いつものお参り風景。

 さて、そろそろお暇しようと。  いつもお茶の横に珍しいお菓子を包んで下さっているのですが( 栗山坊主、その場で甘いモノを食べる事はマヅ無いのをよくご存じなので、すでに持ち帰る様に包まれています。 スミマセン。 )、今日は何やら少々大きな袋が。
     『 いつもありがとうございます・・・何でしょう? これ。 』
  と、不作法にも袋を開けて覗いていると。    『 たまごサンドです。 』

 『 ご覧になりました? この間 ≪県民ショ―≫ で紹介されたんですよ、ウチから100メートルのところにあるパン屋さん。 』
 『 あ~、ありますねえ。 へ~、出たんですか。 』
 『 「京都でこれを知らない人はなく、みんな食べている」 って。 』

 ふたりで顔を見合わせて・・
        『 そんなことないやろ~! 』 ( 合唱 )

 『 京都の、しかも伏見に長く居て 食べた事ないですよお。 』  (わたし)
 『 ですよねえ。 わたしも食べた事無かったんで、急いで買って食べました。
    京都人ですから。  栗山さんもきっと、食べておられないと思って今日はこれを。
       だしまき卵が挟んであって、美味しかったですよ。』
          何かを訴える奥さんの目を見ながら ・・・しばしの沈黙。

 『 いや、美味しかったって言われても、ふつうの <たまごサンド> でしょ?
     美味しいってそんな。   ( モグモグ ) 
         ・・・・あ、ホンマや! 』   (笑)

    坊主、帰り際に オチ をつけるクセがついてきました。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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