10月5日6日、滋賀県・正福寺さま 報恩講のご縁。
昨年に続いて頂いたご縁であります。 沢山の方々と法縁の二日間を過ごさせて頂きました。


ご住職・坊守さまはじめ、若さん・娘さま方ご夫婦みなさま 実にあたたかく。
晩御飯もお昼食もご家族のリビングでご一緒にワイワイと。
夜座が終わってからは、またまた座敷でおそくまで・・・・宝の水を。

『 ねえねえ、お名前 なんていうの? 』 
『 おっちゃんか? そうだなあ、 《 栗ちゃん 》 かな。 』 
『 え~、栗ちゃん!? 』   『 栗ちゃん! 』 『 栗ちゃん! 何してあそぶ? 』 『 く~り~ちゃん! 』

控えの部屋にやってきてくれた4人の女の子たちの大合唱。
それからというもの、 お手製くじ引きの入ったバケツを持ってきたり、 スポンジの積み木でつくった不思議なものを持ってきたり、うしろからこの坊主頭を散髪してくれたり ( そう言ってましたから ) ・・・帰るまでホントに楽しませてくれました。

それでもたまに、神妙な顔をして ソロリソロリと お茶を 運んでくれたり。

みんな、本堂にお参りして座っていたり。    

そして、帰る時は一族総出でお見送り。 もちろん あいさつの言葉は、

『 栗ちゃん、バイバーイ! 』 

みなさま、方々、ありがとうございました。

早朝、バイクに乗り袂をはためかせて 宇治市・伊勢田までお参りに。
車の少ない道を選び、伏見・向島の田んぼの中を突っ切って走る。  風、実に心地よし。 

『 ん? あれは・・。 』 
まだ刈り取られぬ黄金 の田んぼに並ぶのは・・・・・・。近づくと やはり 《 案山子 》。

ズラリと並んだ 《 案山子 》 たち。 
『 なぜ、ここまで並べてあるんだろう・・。 』 

バイクを止めて近づくと、それぞれに違う表情のお歴々。    しかし、お世辞にも・・・・。
『 小学校のイベントか何かで作ったんだろうか、 いや。 子供たちならもっと面白く作るはず・・。 』  ( 失礼 )

『 キャメロン? 』    ・・・ 『 キャメロン?

』    ・・・・・・         『 まさか、デイアス? 』    いや なぜ、これにその名札を?

京都の田んぼ、奥深し。

先日、彼岸会法座で帰山した折 実に久しぶりにJR山陰線に乗る機会がありました。 高校3年間、毎朝駆け込んだ 《 岡見駅 》 からではありませんが、隣の 《 三保三隅駅 》 から 《 浜田駅 》まで。  なつかしくてなつかしくて、誰もいない風景の中に あの頃の友人たちがふざけ合って大笑いしている姿が見えます。        この錆びた看板も実にいいですねえ。

夕方5時半すぎ。
《 折居駅 》辺りから見える海に ちょうど夕陽が。 

《 周布駅 》。 あの頃は何にも思わなかった駅。 今はついついカメラにおさめてしまいます。 草ぼうぼうのところが なんともいいですねえ。 

到着した《 浜田駅 》は人は少ないのに (失敬) あまりに立派になっていて・・・。
驚きつつ、感心しつつ・・やっぱりあの頃の方がよかった・・と。
勝手な事を申しあげました。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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