地元、伏見・御香宮神社 秋祭り。

16年?住まいお世話になっている町内の皆、この日しか出会わないひと達、顔を合わせます。

僧侶でありますから、神社に行く事もありませんし 賑やかな行事にガップリ参加する事もありませんが、前夜 < 大鍋おでん > の火焚き坊主になって、神社への花笠パレードから帰ってくる皆さんを待ちます。 火焚きは得意ですから。       車座になる皆さん、実に楽しそう。

そんな事でも僧侶は参加すべきでない、というお方もありますか?

します。    こんなにいい大事な友人がいます。 ・・・奥さん、今年も突っ走ってますね!

7・8日と島根、8日夕方から広島、9日夕方 京都に。
かねてからの約束があり、伏見で若き青年僧侶 ( 30歳 ) と会食 。

私が永らく 伏見にて法務員としてお参りさせて頂いたお寺から身を引く時、後任者として紹介した彼が辞める事に。
彼の9年間・・・。  長い間のお勤めでした。
二人で慰労会。   いや、私にしてみては よく勤めあげてくれましたねえ の、感謝と新しい道へのお祝いの会。

『 栗山さん、僕に勤まるんでしょうか・・・。 』 
入って一年も経たない頃 言っていた彼。   お寺さんもご門徒さんもいい方ばかりとはいえ、色々あるのがこの世のならい。     そうでしょう、そうでしょう。 ( あの頃 21歳でしたか )

『 身を引く今となっては、過ごした一日一日が愛おしくて仕方ありません。 』   ・・・・そうでしょう、そうでしょう。

『 お寺だけでやっていくには難しいのは分かっていますが、自坊に帰る事に決めました。 』    九州・大分のお寺の後継者として帰っていく事を決めた彼。    ・・・・そうですか、決めましたか。

『 ひとつ。思い残しが。 栗山さんの法話のテープを取っておけば良かったのになあ と思います。 』 
・・・あれまあ。 うれしい事を言ってくれますねえ。     では。

気がつけば 5時間 が経っていました。  二人で仏法の夜。   呑みながら。

これからはまた、私が色々教えてもらう事と思います。

よろしくお願いいたします。    ご苦労さまでした、誓願くん。  

10月5日6日、滋賀県・正福寺さま 報恩講のご縁。
昨年に続いて頂いたご縁であります。 沢山の方々と法縁の二日間を過ごさせて頂きました。


ご住職・坊守さまはじめ、若さん・娘さま方ご夫婦みなさま 実にあたたかく。
晩御飯もお昼食もご家族のリビングでご一緒にワイワイと。
夜座が終わってからは、またまた座敷でおそくまで・・・・宝の水を。

『 ねえねえ、お名前 なんていうの? 』 
『 おっちゃんか? そうだなあ、 《 栗ちゃん 》 かな。 』 
『 え~、栗ちゃん!? 』   『 栗ちゃん! 』 『 栗ちゃん! 何してあそぶ? 』 『 く~り~ちゃん! 』

控えの部屋にやってきてくれた4人の女の子たちの大合唱。
それからというもの、 お手製くじ引きの入ったバケツを持ってきたり、 スポンジの積み木でつくった不思議なものを持ってきたり、うしろからこの坊主頭を散髪してくれたり ( そう言ってましたから ) ・・・帰るまでホントに楽しませてくれました。

それでもたまに、神妙な顔をして ソロリソロリと お茶を 運んでくれたり。

みんな、本堂にお参りして座っていたり。    

そして、帰る時は一族総出でお見送り。 もちろん あいさつの言葉は、

『 栗ちゃん、バイバーイ! 』 

みなさま、方々、ありがとうございました。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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