17日に京都に走ったものの、島根のご門徒さまがお亡くなりになったの訃報で急遽 20日の夜明け島根に。

享 年94歳のお同行さま。 36歳でご主人に先立たれ、50数年間 子供さん・お孫さん・ひ孫さんの成長を楽しみに働き続けられ、わたしの祖父の頃からの深いご縁のおばあさん。     ・・テルヨさん。
父の代も わたしの代も、西蓮寺・年7回のお座に階勤賞のごとく ご一緒させて頂いたおばさん。

聴聞頂きながらの 本堂での優しい笑顔、厳しいお顔、・・・。

お家で報恩講後に二人で頂いた手作りのお斎。   味付けのひとつひとつをお話いただきながら・・。

今日の葬儀の控え部屋は おばさんの部屋、 最期も迎えられた部屋。

壁を見渡すと、出会われた色々な言葉をご自分で書き連ねた一枚一枚・・・・。

わたしが法座にお配りした スジャータ の画も、ラッピングして・・・・・・・・・・・・。

身体は小さいけれど、わたしにとっては 大きな大きな お方がお亡くなりになりました。

浄土に往生する・・・とは言いながら、     言いながら、     さびしい限りです。

さすがに寒い西蓮寺。
京都ではひと冬の間、ストーブ無しエアコン点けず、暖房といえばホットカーペットの上にヒーターを外した炬燵のみ。
『 この家では、外から帰ったら家用のジャンパーに着替えるんですねえ。 』 と友人が笑うので、はじめてこの家は寒いんだと気付く様な生活。       それもこれも西蓮寺という、雪の降る外と同じ位寒い山寺で育ったせい( お蔭? )と思っておりますが、いやいやどうして さすがに寒い西蓮寺。

消し炭を入れる掘り炬燵のみの山寺。 客人があればさすがにチョッと ストーブを点けてサービス?。  炬燵のないところで来年度カレンダー・法座案内配布等の事務仕事をしつつ、気付けば手の甲が紫色。  こすりこすり。 あるなら点ければいいのに・・・貧乏性か・・。 アホですねえ。

午前中には牧場に行って来ました。  車で10分位走ったところにある《 松永牧場 》。  大規模に和牛を飼育されています。 畑に撒く「堆肥」が欲しいと老母がいうので、いつも何かとお世話になっている三浦さんが軽トラを用意して下さったものに同行。  市販のものより随分安価だと紹介くださいました。

ふたりで20袋をトラックに積み、お寺に持ち帰り ヨイショと下ろし、6袋は裏山の畑までウントコサ・ドッコイショと運び・・・・。    普段 力仕事も運動もしていないわたし。
『 ご院家さん、足がフラフラで。 』 (笑) 
『 そりゃ、普段 数珠より重いもの持ったこたあ無いけえなあ。 』 (笑)
と、 畑ですれ違いながら。

まあ、あの時間は 寒くなかったですが。
明日 また 寒いここから、寒い京都へ 走ります。
ありがとう! 三浦さん。

先日、日本画家の井上氏が自宅に仕事依頼に来てくれた時、お土産にと 《 チベット仏画 》 を。
日本の掛け軸の源流 を深く感じさせる 《 チベット・タンカ 》。 そこに描かれてあるのは実に細密な線。
これは、最近の方が描かれたものですが、ジックリ見ると描かれてあるものの ひとつひとつ が面白いです。 
どれも伝統に沿って あるのでしょうが、手にお持ちの器の中は < 海 > でしょうか?    海を大事に手にしておられるとしたら、『 その こころは? 』と お聞きしたくなります。   ( 水ですよ・・と言われそうですが。 )  翌日は、実に久々に

KIM・MIN氏 ( 私が島根・京都を往復するように、彼は日本・韓国を忙しく往復の日々 ) と会う予定。  いつかこの二人を会わせたい、きっと面白い話が聞けるであろうと思っていたので、井上氏も誘ってみました。

案の定。  面白い!       話は尽きぬ様子。                          私は黙って耳を傾けます。    たまにチャチャを入れながら。

『 ・・・次は、あの人とあの人を会わせてみよう・・・・きっと 面白い・・。 』  などと考えながら 夜は更けていきます。           

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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