18・19の両日、益田市・明顕寺さま 御正忌法要のご縁。
わたしが知る限りでも 祖父・父の代から深いご縁のお寺、だからかどうか 実に居心地良く。 ( 院内の皆さんがそうして下さっているからに他なりません。 )   

炬燵っていいですねえ・・何とも・・・。

18日の夜は雪が降り、深夜中 屋根からの < 雪ずり > の音。 大男が歩き回っているかと思う様に ボタッ・ドタッ・ドタドタ、と。
これは二日目の今日は雪でもあるし、お参りは少ないかなあ・・・と思いながら ( いらない心配ですが ) 本堂に出てみると、これは これは・・・。    遠く広島・瀬戸内から、ご住職法友ご夫婦も。    

正しく わたし自身の学びであるご縁でございました。  ありがとうございました。

16日、西蓮寺・御正忌法座。 

雪霜こそ見えないものの凛と冷えた朝。  石油ストーブ3台・電気ストーブ1台・火鉢2つで早い時間から暖めたつもりの本堂にても 『 寒い、寒い。 』 の声。     膝かけ・綿入れも動員。   
昔から聖人御命日は耳がちぎれるほどの寒さ・・といった印象がありますから、それらしく感じながらのわたくしではありました。

お昼は温かな 《 けんちん汁 》  をご一緒し、今年もいつもと同じ様に迎えられた日を喜びました。

ご参詣ご聴聞、誠に有難うございました。

○ 《 火宅無常の世界 煩悩具足の凡夫、よろずの事 みなもって そらごと・たわごと、< まこと >あること無きに
ただ 念仏のみぞ、< まこと >にておわします。 》 と。

○ 世の中の事をすべて「 そらごと・たわごと 」と否定して、念仏のみして世を捨ててあきらめて生きましょう・・・という事ではありません。      かけがえのない毎日のひとつひとつを< 邪見 >によって「 そらごと・たわごと 」にしてしまっている< 心弱き私 >がいるという事。     そのひとつひとつを真に意味のある< 大事なひとつ >にかえなす力が如来の願いを聞く中にある、これのみにしか無い。      その願いのすべてが込められいたってあるのが念仏である。    <苦>を<苦>のままにしない、老苦も 病苦も 愛別離苦も 求不得苦も 決して< 空しく >過ごさせないはたらきが念仏申す中にある、だからこそ 「 念仏のみぞまことにておわします 」と示されてあるのでございます。  と。  ・・・本堂でのこの度のご縁でございます。

13日、岡見・尊光寺さま 御正忌法要のご縁。
寒い日でしたが、本堂内をとても暖かくして 沢山の参拝・ご聴聞の方々を迎えておられました。
お昼には 皆さまに < あずき粥 > で、これまた温かく。
夕方、終えて控え間にいたところへ お顔を出しお声をかけて下さる方が何人も。

有り難き一日、ありがとうございました。

そしていよいよ明日16日、西蓮寺にて勤修。
紫の手をこすりこすり 掃除・お荘厳 。  
老母坊守がついたお供えのお餅、大きさ・厚さが個性的で組み合わせにひとしきり。
ま、わたしが作ればもっと大変な事になっている事でしょう。 経験の重みはありますねえ。
『 みんなちがって みんないい・・。 by 金子みすず。 』   ・・・言い聞かせながら 御内陣へ持ち上がります。
華を立てに来て下さったお方、野菜を持って来て下さったお方、明日は車でお参りの方をお連れすると連絡くださったお方、ちょっとお手伝いに来て見ましたと寄ってくださったお方・・。 紫の手もあたたまります。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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