
御正忌。
16日、西蓮寺・御正忌法座。
雪霜こそ見えないものの凛と冷えた朝。 石油ストーブ3台・電気ストーブ1台・火鉢2つで早い時間から暖めたつもりの本堂にても 『 寒い、寒い。 』 の声。 膝かけ・綿入れも動員。 昔から聖人御命日は耳がちぎれるほどの寒さ・・といった印象がありますから、それらしく感じながらのわたくしではありました。
お昼は温かな 《 けんちん汁 》 をご一緒し、今年もいつもと同じ様に迎えられた日を喜びました。
ご参詣ご聴聞、誠に有難うございました。
○ 《 火宅無常の世界 煩悩具足の凡夫、よろずの事 みなもって そらごと・たわごと、< まこと >あること無きに
ただ 念仏のみぞ、< まこと >にておわします。 》 と。
○ 世の中の事をすべて「 そらごと・たわごと 」と否定して、念仏のみして世を捨ててあきらめて生きましょう・・・という事ではありません。 かけがえのない毎日のひとつひとつを< 邪見 >によって「 そらごと・たわごと 」にしてしまっている< 心弱き私 >がいるという事。 そのひとつひとつを真に意味のある< 大事なひとつ >にかえなす力が如来の願いを聞く中にある、これのみにしか無い。 その願いのすべてが込められいたってあるのが念仏である。 <苦>を<苦>のままにしない、老苦も 病苦も 愛別離苦も 求不得苦も 決して< 空しく >過ごさせないはたらきが念仏申す中にある、だからこそ 「 念仏のみぞまことにておわします 」と示されてあるのでございます。 と。 ・・・本堂でのこの度のご縁でございます。