3日、姫路・兵庫県立武道館。
《 全日本テコンドー選手権大会 》 ( 17回 アジア競技大会<2014・韓国仁川>代表選手選考評価会 )。

出場者は、今年度の西日本大会・東日本大会・学生選手権、そして前年度・前々年度の全国大会 各大会の上位3位が集う大会。 西日本大会優勝の息子の応援にと。
全精力をつぎ込んでいた様に見受ける彼の大事な日でありますので 朝一番から陣取るつもりでしたが 、大阪での急なお参り事を勤め終え 駆け付けた2時前には試合は進み、ちょうど準決勝の試合の最中でした。
どうなっているか全く分からず車を走らせた訳ですが、まあ、勝ち進んでいてくれて良かったです。 敗退していたら一試合も目にする事なく 『 残念だったな 』 と言う為だけに往復200kmですから。 ・・・まあ、それも いいですが。 広い会場に入り、何処にいるかと アリーナ・コートを何となく見渡していて 『 ん?』
『 んん!? もしや・・。』 親子とはエライもんです。 遠くで試合している小さな姿、ヘッドギアと皆同じ道着をしている中、その動きで息子を見つけてしまいました。 島を埋める何万羽の中、はるか上空から我が子を見つけて餌を運ぶ鳥の話を思い出してしまいました。 ・・・・あるんでしょうねえ。 
その試合には勝利しましたが、決勝戦 残念ながら敗退。 準優勝となりました。
優勝者・山下大貴 さん、27歳・社会人・オリンピック強化選手・過去優勝経験も海外大会出場経験も豊富にて、後援会の大応援団。 試合内容はもちろん たたずまいに風格を感ずる方。
『 試合が始まり向き合うと、威圧感がスゴイ。 大きく見えた。 』 ・・とは、翌日聞いた息子の弁。
いい経験をさせてもらった事です。 果敢に挑む姿も十分見せてもらいました。
来年の出場権利を得たわけですが、今年から社会人の彼、 はたして 続けるんでしょうか。
遠くから親子で応援に来てくれた義兄さんと玲子、ありがとうございました。
そして、後援会はなくとも、何より彼には 応援に駆け付けて頂いていた先輩や多くの仲間。 試合前も敗戦後も彼を取り囲んでくれていた姿を 嬉しく・有り難く・羨ましく 見つつひと足先に帰りました。
みなみなさま、 ありがとうございました!
1日、滋賀・正福寺さま。
表具仕事で寄らせて頂いたのですが 『 電車で来て ゆっくりして下さい 』 とのお声を頂いておりましたので仰せのままに。
翌日は、お孫さんはじめ沢山のお客人で《 お雛さま 》 の集いとの事。 その前夜祭?の様にお呼ばれしてしまいました。
可愛らしい女の子の声のする中、日本酒のお好きな方々とアチラコチラの逸品を堪能させて頂きました。 家族の様に炬燵に入り。 お酒の話・昔の話・子供の話・仏法の話・・・話題は縦横無尽に駆け巡ります。
そうそう、日本酒の前にいただいた 《 長いも 》の焼酎。 青森のものでしたでしょうか、あれも美味しかったですねえ。 《 六趣 》、これまた仏法の・・・。 
小雨が落ちはじめた夜遅く。 4人で歩いて駅までお見送り頂きました( 可愛らしい女の子まで )。 恐縮至極。
ありがとうございました!
24日午後4時、神戸・山西邸 《 茶事 》。
『 えっ、全くの不心得者ですよ 私。 ・・・そうですか。 ・・・いや、それは喜んで。 ・・・はい、ありがとうございます。』
謙遜でも何でもなく、本当に右も左も心得ぬ私。 いつ動くか・どう扱うか・何を言葉にいつ言うか・・・フクサ・・カイシ・・オウギ・・クロ何とやら・・果ては、襖の開け閉めから歩き方に座り方まで気になってきつつ 電話をうけました。
『 えっ、料理人を家に呼んでですか?・・・そうですか・・お酒も・・いや、大変な楽しみですよ そりゃあ。 』
きっと杯の作法、箸をつける順番も まわりの方々との・・・・つのる不安。 そして24日午後4時。
始まってしまいました。
正客は陶芸家某氏、お詰めは古美術愛好家某氏、わたしは次客にして頂いて 炭点前から。
御軸・器・窯・盆・酒器・盆にいたるまで山西亭主の桃山時代を愛する美意識に圧倒されつつも 存分なる存分なるご接待。
目にするひとつひとつを語り合う皆さんの知識の深さと広さに敬意を表しつつ穏やかな時間が流れます。
ちなみにこれは、松葉の絵・竹の箸・梅の菓子で《松竹梅》。 季節ですねえ。
そして、待ち合いに退いて 鐘が鳴り 《 濃茶点前》。 掛け物がはずされた床の間には 華生け。
炭の音と湯の沸く松風のみの中、亭主のさばきを見つめます。

そして《 薄茶点前》へ。
無粋にも撮影をお許し頂き、何も知らない私に丁寧にお教え頂きつつ ( 十のうち 一しか残っていませんが ) 終始和やかに愉快に過ごさせて頂き、気がつけば 午後8時すぎ。
作法・様式美も学びましたが、何気なく置いてあるものにも もてなす方の数日前からのこころが込められてあり、それに気付く方があり。 《 語り合う 》事が真髄か・・・などと思いつつ電車に揺られて神戸を後にいたしました。
ただ一度で何がわかるものではありませんが、これからの私に必ず何かを与えて頂いた事でございます。
ありがとうございました。
