1日、滋賀・正福寺さま。
表具仕事で寄らせて頂いたのですが 『 電車で来て ゆっくりして下さい 』 とのお声を頂いておりましたので仰せのままに。
翌日は、お孫さんはじめ沢山のお客人で《 お雛さま 》 の集いとの事。 その前夜祭?の様にお呼ばれしてしまいました。  可愛らしい女の子の声のする中、日本酒のお好きな方々とアチラコチラの逸品を堪能させて頂きました。 家族の様に炬燵に入り。 お酒の話・昔の話・子供の話・仏法の話・・・話題は縦横無尽に駆け巡ります。  そうそう、日本酒の前にいただいた 《 長いも 》の焼酎。 青森のものでしたでしょうか、あれも美味しかったですねえ。 《 六趣 》、これまた仏法の・・・。 

小雨が落ちはじめた夜遅く。 4人で歩いて駅までお見送り頂きました( 可愛らしい女の子まで )。   恐縮至極。
ありがとうございました!

24日午後4時、神戸・山西邸 《 茶事 》。

『 えっ、全くの不心得者ですよ 私。 ・・・そうですか。 ・・・いや、それは喜んで。 ・・・はい、ありがとうございます。』

謙遜でも何でもなく、本当に右も左も心得ぬ私。 いつ動くか・どう扱うか・何を言葉にいつ言うか・・・フクサ・・カイシ・・オウギ・・クロ何とやら・・果ては、襖の開け閉めから歩き方に座り方まで気になってきつつ 電話をうけました。

『 えっ、料理人を家に呼んでですか?・・・そうですか・・お酒も・・いや、大変な楽しみですよ そりゃあ。 』

きっと杯の作法、箸をつける順番も まわりの方々との・・・・つのる不安。       そして24日午後4時。 始まってしまいました。

正客は陶芸家某氏、お詰めは古美術愛好家某氏、わたしは次客にして頂いて 炭点前から。  

御軸・器・窯・盆・酒器・盆にいたるまで山西亭主の桃山時代を愛する美意識に圧倒されつつも 存分なる存分なるご接待。   目にするひとつひとつを語り合う皆さんの知識の深さと広さに敬意を表しつつ穏やかな時間が流れます。 ちなみにこれは、松葉の絵・竹の箸・梅の菓子で《松竹梅》。 季節ですねえ。     そして、待ち合いに退いて 鐘が鳴り 《 濃茶点前》。  掛け物がはずされた床の間には 華生け。
炭の音と湯の沸く松風のみの中、亭主のさばきを見つめます。 そして《 薄茶点前》へ。
無粋にも撮影をお許し頂き、何も知らない私に丁寧にお教え頂きつつ ( 十のうち 一しか残っていませんが ) 終始和やかに愉快に過ごさせて頂き、気がつけば 午後8時すぎ。        
作法・様式美も学びましたが、何気なく置いてあるものにも もてなす方の数日前からのこころが込められてあり、それに気付く方があり。  《 語り合う 》事が真髄か・・・などと思いつつ電車に揺られて神戸を後にいたしました。

ただ一度で何がわかるものではありませんが、これからの私に必ず何かを与えて頂いた事でございます。
ありがとうございました。



昨日から島根。
京都との往復の際、よく立ち寄る海沿いの道の駅 《 浜田ゆうひパーク 》。
夕陽が綺麗に見えるスポットで、山陰のお土産モノも充実しているし、食事も「 ここしかない 」もの( お魚の定食とか )を出してくれるお店が入っている 心にくいところ。

その上 最近 『 おお!』 と驚いたのは、喫煙場所。
寒い外にあるのはいいとして、大抵のS・Aでは 遠い片隅に追いやられていて、立って一服するしかないのですが、
なんと ここには ステキな《 椅子 》が!  どんどん吸って下さいとばかりに!(笑)                ゆったり座ると 目の前には これまた素敵な《 オブジェ 》が。  『 あらわすモノは何だろう? 』
と、思いを巡らす ステキな場所になりました。

そう、わたしは喫煙者。  身体に悪いと、これだけ言われていても止めない< 意思の強さ >を持つ男。

・・・・・・かばちたれ です。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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