4月21・22日 益田・西楽寺さま 永代経法要のご縁。
ご住職は、父の代から西蓮寺へ講師として何度も お出で頂いている川本義昭師。   珈琲がお好きで、朝も間休憩もお昼食後も午後休憩も、おたて頂いた珈琲をふたりして。

それに先だってまず抹茶を点てて頂いた ご門徒のおばあさん、88歳。 おばあさん、とお呼びしていいかどうかと思うほど< シャキッ >としたご婦人。  未だ色々な会のお世話役員を・・・・年取ってから詩吟を習い始めました・・・そうするうち、漢詩に興味が出てきて 五言・七言の詩を作っております ( お見せ頂きました )・・・・午後は別の会合がありまして失礼いたします・・・・。 

何ともお元気、お顔が生き生きと輝いておられます。 
『 20歳の老人もいれば、80歳の青年もいる 』    という言葉を思い出しました。

何でも知っている、興味がない、関係ない、どうでもいい、どうせ・・・としか思えない人はたとえ20歳でも、それは< 老人 >と言う。 80歳であっても、新しく出会う事や人に< こころワクワク >して吸収し続ける人を名付けて< 青年 >と言う。        何歳かという事は 問題ではない、と。

二日間にわたり、ご住職・坊守さまはじめ色々なお方がたとお話させて頂きました。 

沢山のお出遇い、ありがとうございました! 

4月8日・周囲は既に盛りは過ぎて色が変わる中、裏山の西蓮寺桜は満開の日 《 永代経法要 》 勤修。

ご講師は、神戸・光源寺・宮里俊哲師。 師とのお出会いは平成元年、もう25年も前になります。
京都・本願寺・伝道院での< 住職課程 > にて、67日間 寝食を共にして仏法を学び合った仲。 以来、親しく楽しくお付き合い頂き 未だ 時として熱く語り合う法友でもあります。 

久々にゆっくり師のお話を聞かせてもらえる事を楽しみにお迎えいたしました。
前日に浜田駅まで迎えに行き40kmばかりを車で走り、次第に家無き山道をくねくねと・・・。
お寺に着き、裏山続きの庭を眺めながら縁側で番茶を一杯。

『 時間の流れ方が違うなあ。 』   『 もう、気付かれましたか? そうなんですよ。 』
『 あれだなあ・・このバックボーンを見て、栗山くんがどうしてこういう人間になったかが分かったわ。 』 
『 ええ意味で、でしょ? 』      『 そら、そうや。 』

当日、朝から丁寧なお話を頂戴いたしました。 午後最後の席には台所お手伝いの方々も本堂にお座り頂きご一緒に聴聞を。  『 温かいお人柄が伝わる 』  『 わたしたちに解りやすい様にお話して下さる 』 との声が聞こえて参りました。

足・腰・目に難義なものを抱えながらも 早朝からエプロン・包丁持参で台所のお手伝い頂いた方々、 数日前から内陣真鍮仏具お磨き・清掃に来て頂いた方々、野菜を届けて下さった方々、「みなさんの一品に」とお料理物を持って来て下さった方々、 「これはご家族の晩御飯に」と逸品を持参下さった方、奮闘する老母・家内・久々に帰山した息子、花を持って来てソッとアチコチに飾っていて下さった方、 翌日赤穂での布教の為 法要終了後すぐに発たれたご講師、そして本堂にお座り頂き 共々にお勤め・聴聞し如来・諸仏を讃えて下さった< 諸仏 >のみなさま方・・・・・・・

みなみなさまのお蔭さまを持ちまして、法要をお勤めさせて頂いた事でございます。
ありがとうございました!

予定には無かったのですが、朝刊の記事を見て急遽「 東寺 」( 真言宗・教王護国寺 )へ。
《 漫画家による 仏の世界展 》  

50人の漫画家が描く独自のタッチの仏の世界・・・知っている方々の画が大きなお堂の中に。
本宮ひろ志・池上遼一・江口寿史・里中満智子・ジョージ秋山・ビッグ錠・ちばてつや・植田まさし・いがらしゆみこ・小島功・寺沢武一・さいとう たかを・・・・・・・・今まで読んだそれぞれの作品が頭に蘇りながら、『 いったい、この方は仏をどう描かれるんだろう? 』・・・・と。      でしょ?

実に興味深い企画展です。 コメントが添えられてあるのを丁寧に読みながら、なるほど・・と思わされる画の数々。
図録を求めましたので紹介したいところですが、無断転載禁止!とあるので 口惜しいですが・・。

< ほんとうの仏のすがた > はこうである。 と言うものは無いという事は、以前から何度もここで書いていますが、正にその通り。   今回、ゴリラの菩薩も 掃除道具を持った方も 悩ましいお姿もありますが、どれも真剣に思いを巡らせて描かれたものばかり。

一番好きなのですか?   そうですねえ・・ 『 20世紀少年 』の作家・浦沢直樹氏の 《 わらし地蔵 》ですかねえ。 コメント含みで。             コメントでは、ウノ カマキリ氏の 《 あやとり観音 》の前で随分思いを巡らせて頂きました。    ( 余談 ; 井上君の画をここに並べたかったですよ。  井上君。 )

4月6日まで開催、その後は東京から各地へ巡回とのことです。 

図録、西蓮寺本堂に置いておきます。   明日、忘れず 持ち帰ります。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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