4月29日、隣寺・常福寺さまの永代経法要へお参り、内陣出勤。 境内にて < 3匹のサル > に迎えられました。
ご住職の依頼にて< チェーンソー・アート > のお方に彫って頂いたと。
『 見ざる・聞かざる・言わざる 』 ならぬ、《 見るサル・聞くサル・言うサル 》。 
何も見ない何も聞かない何も言わない、こころ閉ざし自分を縛りあげて作った殻に閉じこもる事なく。
ご住職によれば、見るサルは< 観察 > =ありのままをよく見つめる。
聞くサルは< 聞法 > =教えを素直に聞く。
言うサルは< 称名 > =この声で ナマンダ―! と。 
試作品で< 言うサル > は隣のひとに伝える如く小さい声出しの印象だったのが心外で、ヒジを張り大声叫ぶ姿にやり直して頂かれたとか。 なるほど。
眺めていて、もう一匹の< サル > を思いつきました。
さて、< 何サル > でしょう? あなたなら 何サル を? 
この間書き込んだ《 ラーメン修行僧 》。
『 少々話しかけるとも・・・ 』 の、少々の話とは何か? という反響が多いので、補足を。
『 このスープの出汁は何でしたっけ? 』 食べすすめながら店主に聞く娘。
『 ・・・・エソです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・蒲鉾の材料に使われる事が多い魚です・・・・。 』 店主。
『 ああ、そうだ。 ありますねえ、書いてある。 そおかぁ、あれかぁ。 島根出身なんで蒲鉾は。。。 』 語る私。
『 ( 穏やかに微笑み、むこうに行く店主 ) 』
何だ、あの白鳳時代の仏像のような微笑みは・・・・。
後ろの陳列棚に目をやる。 数種類の出汁用魚の横に< 能登の塩 >、
そうか 塩は能登産で。
醤油は何処のだ? 醤油には少々興味があるぞ私は。 ん?島根! 仁多!
何と、ここで島根産に出会うとは! この、いかにも全てに拘りぬいて来た彼が選んだのが< 島根 >の醤油とは。 
『 あれ?! 島根産の醤油を使っておられるんですねえ。 わたし、島根出身なんですよ。 』 さっきも言ったぞ。
『 ・・・・・そこのに お世話になっています。 』 店主。
お世話になっています! なんと。 普通なら、< 使っているんです > とか味がどうとか言いそうなところを
< お世話になっています > 。 そう言った後は微かに微笑んで下を向いて麺を手に。 さすが、修行僧。
30歳代 にしか見えないのに、あんたは 高倉健さんか!と 下世話につっこんでしまいたくなるのを 抑えるわたし。
まあ、これだけの事でした。 こんなところで許して下さい。
わたし・・不器用なヤツ ですから・・・。
4月27日、益田市美都町・妙蓮寺さま、永代経法要のご縁。
《 美都温泉 》 のある静かな里。
本堂堂宇の立派な彫り物、
屋根上高く乗せてあった400年前の材木そのままに下ろし移築された梵鐘堂。
深みのある院内にてのはじめてのご縁でした。 組内であるのでご住職・坊守さま・若院さまには普段から色々お世話になり、お顔親しきお方々ではあります。 休憩中 『 どっちを飲まれます? 』 とご住職が運んでこられたのは、珈琲と< 生たまご入り・ゆずっこ > ( ゆずっこ=美都町名産ゆず果汁飲料 )。
『 えっ、生たまごですか? ・・・オロナミンCに生たまごみたいな? 』
『 そう。 元気がでるよ。 』
『 ・・・では、それを。 』 想像していた味とは違い、< フル―チェ >味に近く 爽やかな味わい。
『 あれっ? 美味しい。 』 と失礼な事を言ってしまいました。
なごやかに法要が勤まり、控室で帰り支度をしているところへお出で下さったご門徒のおじいさん。
『 これを。 』 と言葉少なに手渡して下さったのは、山菜・< ウド >。
お礼を言いつつ手にした< ウド > はあたたかく。
法要聴聞中ずっと大事に持っていて下さったであろう人肌の温もりが。 いつ渡そうかと、ずっと持っていて下さったんですね・・・。 
笑顔でお顔を見せに訪ねてくださったお方もありました。 皆々様、あたたかなご法縁の一日、ありがとうございました!