ラーメン修行僧・2。

この間書き込んだ《 ラーメン修行僧 》。
『 少々話しかけるとも・・・ 』 の、少々の話とは何か? という反響が多いので、補足を。

『 このスープの出汁は何でしたっけ? 』  食べすすめながら店主に聞く娘。
『 ・・・・エソです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・蒲鉾の材料に使われる事が多い魚です・・・・。 』  店主。
『 ああ、そうだ。 ありますねえ、書いてある。 そおかぁ、あれかぁ。 島根出身なんで蒲鉾は。。。 』  語る私。
『 ( 穏やかに微笑み、むこうに行く店主 ) 』  

何だ、あの白鳳時代の仏像のような微笑みは・・・・。

後ろの陳列棚に目をやる。  数種類の出汁用魚の横に< 能登の塩 >、 そうか 塩は能登産で。
醤油は何処のだ? 醤油には少々興味があるぞ私は。  ん?島根! 仁多!

何と、ここで島根産に出会うとは! この、いかにも全てに拘りぬいて来た彼が選んだのが< 島根 >の醤油とは。 

『 あれ?! 島根産の醤油を使っておられるんですねえ。 わたし、島根出身なんですよ。 』  さっきも言ったぞ。
『 ・・・・・そこのに お世話になっています。 』  店主。

お世話になっています! なんと。  普通なら、< 使っているんです > とか味がどうとか言いそうなところを
< お世話になっています > 。  そう言った後は微かに微笑んで下を向いて麺を手に。  さすが、修行僧。
30歳代 にしか見えないのに、あんたは 高倉健さんか!と 下世話につっこんでしまいたくなるのを 抑えるわたし。

まあ、これだけの事でした。  こんなところで許して下さい。

わたし・・不器用なヤツ ですから・・・。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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