温かい< ウド >。

4月27日、益田市美都町・妙蓮寺さま、永代経法要のご縁。 
《 美都温泉 》 のある静かな里。  本堂堂宇の立派な彫り物、  屋根上高く乗せてあった400年前の材木そのままに下ろし移築された梵鐘堂。  深みのある院内にてのはじめてのご縁でした。 組内であるのでご住職・坊守さま・若院さまには普段から色々お世話になり、お顔親しきお方々ではあります。  休憩中 『 どっちを飲まれます? 』 とご住職が運んでこられたのは、珈琲と< 生たまご入り・ゆずっこ > ( ゆずっこ=美都町名産ゆず果汁飲料 )。

『 えっ、生たまごですか? ・・・オロナミンCに生たまごみたいな? 』 
『 そう。 元気がでるよ。 』 
『 ・・・では、それを。 』   想像していた味とは違い、< フル―チェ >味に近く 爽やかな味わい。
『 あれっ? 美味しい。 』  と失礼な事を言ってしまいました。

なごやかに法要が勤まり、控室で帰り支度をしているところへお出で下さったご門徒のおじいさん。
『 これを。 』  と言葉少なに手渡して下さったのは、山菜・< ウド >。

お礼を言いつつ手にした< ウド > はあたたかく。
法要聴聞中ずっと大事に持っていて下さったであろう人肌の温もりが。  いつ渡そうかと、ずっと持っていて下さったんですね・・・。 

笑顔でお顔を見せに訪ねてくださったお方もありました。  皆々様、あたたかなご法縁の一日、ありがとうございました!

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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