

18日、滋賀・正福寺さま 降誕会法要のご縁。 昨年・一昨年の報恩講に続き3回目のご縁、いつもあたたかくお迎え頂いております。 本堂には実に沢山のご参拝。 聖人のご誕生日に合わせた慶びの法要、共々に仏法聴聞する事で聖人をお祝いいたします。
昼座・2時と夜座7時30分の間にしっかりと空き時間、珈琲を頂きながら坊守さまと四方山話。 《 花まつり 》の白像を手作りされたご苦労話。 『 ご覧になります? 』 『 行きましょう、行きましょう。 』 ・・・すごい。 想像以上の大きさに驚くほどの完成度。 う~ん、近くだったら貸して頂きたい・・。
お寺で皆さんと楽しい事をしてその笑顔が嬉しく、何をしようか考えるのが又楽しいと仰います。 『 住職杯の大会もするんですよ、< カロム >ってご存知ですか? 』 『 いいえ。 』 彦根発祥の< おはじき >と< ビリヤード >を合わせたような盤ゲーム。 出して来ていただきルールを聞いているうちに二人で戦いが始まりました。 初心者、勝ちました。 いや、勝ちを譲っていただきました。 大人ですねえ。 よろこぶ私は子供です。
『 レモンやジャガイモを玉にして傘でゴルフを、まっすぐ転ばなくて・・・・。』 『 笛音の鳴る風船で誰が遠くまで飛ばすか、これまたあっちこっちにピューピュー・・・。 』
実に色々考案されています、賑やかな声が聞こえてきます。
21日の西蓮寺降誕会にむけて19日に中国道を走りながらそのお話を思い出していました。 ・・・・・・ 『 よし、やろう! 』 ここ数年、《 降誕会恒例大あてもの大会 》を昼食後休憩に開催しておりますが、今回はグレードアップして時間も延長してゲームと組み合わせてやってみようかと。
『 浜田に着いたらあそこでアレ買って、アレはお寺にあるから、アレはあれで・・・。 よし、やろう。 』 いいなあ、と思った事はやってみないといけません。 やります。 いいお話、ありがとうございました。 後はわたしのMC力、いかに楽しく廻せるか。 明日、ガンバリます!
そうそう、飛び出て来てくれて重い鞄を運んでくれたり おしぼり運んでくれたり 楽しいお話聞かせてくれたりした< ミサキちゃん >。 ステキなストラップ、ありがとう!
1949年、奈良・法隆寺金堂炎上。 その壁面東西南北いっぱいに描かれていた7世紀の壁画が消失してしまいました。 仏の世界を言葉でなく、画で表わそうと全ての面を描き尽くしてあった堂内。 その中にひとり身をおけば如何なる感情が湧きあがっていたでしょう。
消失前の資料を元に多くの画家・絵師がその美しさを 《 模写 》 しておられます。 1000年以上経った昭和の時に残っていたその時の姿を、剥落しているところはそのままに。 これは6号壁・阿弥陀浄土図の部分< 阿弥陀如来 >。 縦150cm横100cmと大きな画面。
この両脇には観音・勢至両菩薩、上部には天蓋、下部には多くの菩薩方が描かれていた面の一部。
寸分狂わさず白描からおこし顔料を吟味し、絵筆を持っては 元を描いたひとがかけた時間より遥かに長い時間が必要とされたでありましょう。 日本画の中でも《 模写 》を専門に学んだ知人友人は多く、制作にあたっての色々な話を聞かせてもらっております。 『 出会った事の無い、自分より遥かに腕のいい元を描いた絵師との勝負ですよ。 』 と語ったヤツもいました。 『 なぜこの線で描くのか?何を意図してここを?・・模写は、描いた作家との時間を越えた対話です。 』 と語った方もいました。
どの方も模写作品でなく自身のオリジナル?の画は素晴らしいです。
蓄積された経験・技術・思索の裏打ちあっての事でしょうが、それを前に出しては感じさせない画。 画家に限らず、経験なり手柄を 《 振って振って振りまわす 》 モノの多きこの世間。 ( わが身を入れて )
どこ吹く風と、 なんとも頭が下がる画に遇う事があります。
4月29日、隣寺・常福寺さまの永代経法要へお参り、内陣出勤。 境内にて < 3匹のサル > に迎えられました。
ご住職の依頼にて< チェーンソー・アート > のお方に彫って頂いたと。
『 見ざる・聞かざる・言わざる 』 ならぬ、《 見るサル・聞くサル・言うサル 》。
何も見ない何も聞かない何も言わない、こころ閉ざし自分を縛りあげて作った殻に閉じこもる事なく。
ご住職によれば、見るサルは< 観察 > =ありのままをよく見つめる。
聞くサルは< 聞法 > =教えを素直に聞く。
言うサルは< 称名 > =この声で ナマンダ―! と。
試作品で< 言うサル > は隣のひとに伝える如く小さい声出しの印象だったのが心外で、ヒジを張り大声叫ぶ姿にやり直して頂かれたとか。 なるほど。
眺めていて、もう一匹の< サル > を思いつきました。
さて、< 何サル > でしょう? あなたなら 何サル を?