今年も京都居住アパートにて < 地蔵盆 >。  朝から自治会のみなさんが様々に用意された< お楽しみ >に子供達の元気な歓声。
そして午後1時からは、お勤めとお話の時間。

『 さて、みんな。 みんなは ユーレイ って見た事あるかな? 』 
『 ユーレイ? 妖怪の事? 』   ( そうか。 最近は流行っているもののせいで、妖怪の方が解りやすいのか・・・勉強。 )
『 そう。 妖怪やユーレイ。 見た? 見たい? 』 
『 ・・・・見たくな~い・・。 』

暗くならないと見えない< 星空 > 、暗くしないと見えない< 映画館の映画 >のように 暗くなると見える < ユーレイ >。   < ユーレイ >の場合は、辺りが暗くなると見えるわけではありません。    そう、こころが暗くなると見えてしまう < ユーレイ >。 
じゃあ、< こころが暗くなる >って どんな事か・・・・・・。           子供たちの熱い視線を感じます。

『 昔々ある男が、暑い日に瓜を冷やして食べようと・・・・・。 』   たたみ掛ける様に、瓜が蛙になったお話をする頃には ズイズイと近づいてくる子も。   < こころが明るくなる言葉 >のお話までを すべて聞いてくれたみんな。    帰る時には、見送るようについて来る男の子ふたり。 

一緒に座っていて下さったお母さん・お父さん方共々に、ありがとうございました。 とてもいい時間を頂きました。

午後7時からは大人も沢山で < ビアパーティ >。 ( 子供はジュース ですよ。 ) 
普段あまり会わない人たちとも車座になり、気がつけば 10時。        つぎの集いの相談をしながら、 夏の最後の行事・大事な集いが終わりました。                

浜田高校美術部の恩師、加賀羅先生の喜寿のお祝いを 同年OBでするから、記念品を京都で探して求めて帰って来るように・・・と仰せつかったのが数カ月前。

以来、思案しながらギャラリーなどを見て歩いていて、幾つか候補を見つけていました。
手捻りの酒器はどうだろう・・?  銀・・いや、錫のもいいのがある。  そう言えば先生は何を好んで呑まれていたか。
焼酎なら、陶磁器のアレなんかもいいなぁ。

幹事女性に問い合わせると、 『 先生、最近血圧がちょっと・・・・糖のほうもちょっと・・。 』 
はい、却下。

鞄とか・・いや、高級風呂敷などという思い切った・・・・。  悩み続けた末、決めました。
たまに訪れる念珠屋。
お洒落なものが沢山あります。  もうここしかありません。 ここの 《 念珠ブレス 》 。

念珠でもなく腕輪念珠でもなく、《 ブレスレット 》 仕立てで。  先生にお洒落につけて頂きましょう。  茶水晶・ブラックトルマリン・銀細工を繋いだ逸品。   しかし、丸缶に入った姿は 少々小さくて記念品としては 《 見栄え 》 が・・・。  ( 見栄え、大事ですよね。 )

よし、家にアレがあったはずだ。  香が入っていた桐箱 の上下に綿を敷いて 振り金和紙をカットして熨斗紙代わりにして、赤いレーヨンの布で包み赤い紐を十字にかけて・・・・ジャジャ~ん! 
昨夜の会、先生は体調不良で欠席・・・・・・。 

後日、会の様子写真と共に届けてもらうことに・・。

先生が来られないせいではないでしょうが、坊主、酔っぱらって同級生のご婦人方に失礼な数々を しかもエラそうに喋りまくっていた事を 明け方、思い出しました。

高校生に帰っていました。      みなさん、申し訳ない!    反省しています。  未熟者です。

午前8時半すぎ、雨にて夕方のように暗く。  『 はたして今日はお参りがあるかな・・・。 』 と思いつつ本堂に電灯を灯す。


7月7日、夏法座《 安居会 》。  午前9時あたり、下から降るような猛烈な雨の中、つぎつぎとずぶぬれで本堂の縁に上がって来られる方々。   『 バスタオル出してあげて下さ~い。 』 の声。   ああ、ホントだ。ぼ~と眺めている場合では無かった、よくぞ言ってくださいました。

『 この調子でこんなにヒドイ雨が続くなら、午前中で終わって皆さんには早めにお家に帰ってもらった方が・・・・。 』 
などと、総代さんと話しながらお勤めを始めました。

言葉通り、お足もとの悪い中 沢山のご参詣、誠に有難うございました。

昼食をご一緒する頃には雨も上がり、日差しも。

この度、< 十三仏と中陰七日参り > と < 歎異抄第5条 >をご縁に仏法の一日をご一緒させて頂きました。 『 また、お参りして会おうねえ。 』 と言っておられるのか、ガッチリ手を握りあって帰って行かれる姿。  すっかりいいお天気になりました。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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