《 はじめまして! 》

新しい< いのち >。  広島に嫁いだ娘が出産しました。
わたしにとっては初孫です。    おじいさんになりました。    「 知じい 」です。( そういえば ちびまるこちゃんのおじいさん < ともぞう >じいさんに似ていると言われた事があります。 誉め言葉かどうかいまだわかりませんが。 )

まずは、永光家のみなさまにお慶び申し上げます。  誠におめでとうございます!   今後ともよろしくお願い申し上げます。

この数週間、京都に帰ってきていた娘。 お蔭で 『 ひとつの身体にふたつの心臓 』 という尊い不可思議な姿を まじまじと見つめ感じる日々を過ごしておりました。
昨日から産院に入り、夜中に広島から駆け付けた主人と眠れない夜をこえた様子。 わたしは朝、家内とともに。 
苦しむ娘の姿も声も近くにいるのが忍びなく ・・・( 薄情者でしょうか・・ )
黙って寄り添い背中をさすり腰を押す主人と、それを受ける娘の姿を見ていて < 夫婦 > なるものを あらためて・・。

この産院では昨日4人、今日2人が生まれていました。  この < いのちの場 > は笑顔で溢れていました。
「 賢くなって 」  でも 「 立派になって 」 でも 「 美人になって 」 でもなく、ましてや 「 早く大きくなって沢山稼いで 」 などという願いの無い、ただ 小さく大きいいのちを見つめるよろこびの笑顔で溢れていました。 

生まれた時を憶えていないわたし達に ネイティブ・アメリカンの古い言葉があります。

《 あなたが生まれた時、あなたは泣いて生まれ まわりは皆んな笑っていた 》 

その通りですねえ。 そうでないと、この人間というはかない いのち は今ここにありえません。
今 ここに生きているという事は願われて生まれた < いのち > である証拠でした。  

どうか、すこやかに! ありがとう。 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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