《 未熟坊主 》。

浜田高校美術部の恩師、加賀羅先生の喜寿のお祝いを 同年OBでするから、記念品を京都で探して求めて帰って来るように・・・と仰せつかったのが数カ月前。

以来、思案しながらギャラリーなどを見て歩いていて、幾つか候補を見つけていました。
手捻りの酒器はどうだろう・・?  銀・・いや、錫のもいいのがある。  そう言えば先生は何を好んで呑まれていたか。
焼酎なら、陶磁器のアレなんかもいいなぁ。

幹事女性に問い合わせると、 『 先生、最近血圧がちょっと・・・・糖のほうもちょっと・・。 』 
はい、却下。

鞄とか・・いや、高級風呂敷などという思い切った・・・・。  悩み続けた末、決めました。
たまに訪れる念珠屋。
お洒落なものが沢山あります。  もうここしかありません。 ここの 《 念珠ブレス 》 。

念珠でもなく腕輪念珠でもなく、《 ブレスレット 》 仕立てで。  先生にお洒落につけて頂きましょう。  茶水晶・ブラックトルマリン・銀細工を繋いだ逸品。   しかし、丸缶に入った姿は 少々小さくて記念品としては 《 見栄え 》 が・・・。  ( 見栄え、大事ですよね。 )

よし、家にアレがあったはずだ。  香が入っていた桐箱 の上下に綿を敷いて 振り金和紙をカットして熨斗紙代わりにして、赤いレーヨンの布で包み赤い紐を十字にかけて・・・・ジャジャ~ん! 
昨夜の会、先生は体調不良で欠席・・・・・・。 

後日、会の様子写真と共に届けてもらうことに・・。

先生が来られないせいではないでしょうが、坊主、酔っぱらって同級生のご婦人方に失礼な数々を しかもエラそうに喋りまくっていた事を 明け方、思い出しました。

高校生に帰っていました。      みなさん、申し訳ない!    反省しています。  未熟者です。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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