28日岡山・美作へ。
ご門徒・齊藤冨士子さまの尽七日法要。 享年92歳・・祖父の代から仏法聴聞深く、特に父を大変慕って下さっていたおばさん。
友人・知人にお念仏を 仏法聴聞を勧めておられたお話を、色んな方から聞いておりました。  晩年は美作で暮らしておられましたが、 『 西蓮寺本堂でのご法話、テープで送って貰えませんか・・。 』   とのお声を頂き、父や私のお話をカセットテープに録音して送らせていただいておりました。

ひとつのテープ。 一回聞くだけでなく、何度も何度もお聞きであったと ご家族から伺っておりました。 『 はじめ頃は、ああ また聞いているなあ と思うだけだったんですが、何度も耳にする度 わたしも一緒に座って聞くようになって・・。 』  と、娘さん。
有り難い事です。

思い出話を咲かせつつ、ご法事をご一緒させて頂きました。   『 ご院家さん、わたしも門徒にして下さいね。 』 
もちろんです。    すでに、ずっと同じ道行く ご門徒さまのつもりでした。

終えて一路、鳥取・八頭へ走ります。  表装の相談に立ち寄るお約束をしていたお寺へ。 

はじめて走る< 鳥取道 > 。  作用から鳥取に繋がる高速道、無料なんですね。  秋らしい景色に少々車を止めながら走ります。 

用件はすぐに終わりましたが、ご住職との話が興味深く 2時間以上も居座ってしまいました。
『 泊って呑んで行かれたら・・。』  という、天使のような悪魔のような ご住職と坊守さまのお誘いの言葉。

目を閉じ首を振り、泣きながら京都を目指し走りました。

9月23日彼岸のお中日、西蓮寺秋彼岸会法座。
ご参詣頂いた沢山の方々と共に爽やかな一日をご一緒させて頂きました。 

おばあさん・お母さんと一緒に親子3代で座ってくれた小学生の女の子。  朝早くから マイエプロン持参でおばあさんと一緒に来てくれて、台所手伝いしてくれた中3の女の子。  平均年齢をグッと下げてくれました。  ようこそ、ようこそ。   
何度か出会っていますが、すれちがう度にニコニコお話してくれる事が 嬉しい限り。  パワーを貰えました。  ちいさなほとけさま。

今回は< 歎異抄 > 第4条・慈悲に聖道門・浄土門のかわりめあり、とのお話を予定し、プリントも準備しておりました。   が、女の子たちの顔を見ているうちにお話の内容が少々変更・・・・・意志の弱い 坊主です。 
( 午後は何とか プリントのお話に・・・。 ) 

昼食後休憩時間、これまた朝から来てくれてお手伝いに本堂・庫裏 を走り回ってくれていた大学生の甥 ( 姉の次男、姉も台所手伝いにきてくれました。 ) と庭を眺めながら一服。 

『 いつだったか、お参りに来てくれて朝から晩まで本堂に座っていてくれた事があったよなあ。 』 
『 3年前のお彼岸だったです。 』 
『 ほ~、もうそんなになるかぁ。  ・・・・あれか。 その時何のお話してたか憶えてるか? 』 
『 憶えてますよ。 < あなたの前にあるのは、壁ではなく 扉です > って言うのと < 待っていてくれているひとがいる所が、帰る所       > ってお話。  あの話聞いて僕ですねえ・・・・・( 略 )・・・・・・・。 』 

『 そう・・・・・・・・・ありがとう・・。 』   ( 合掌 )    

軽い気持ちで何気なく尋ねた私。 自分が話した事を 憶えてくれていた事だけが嬉しかった訳ではありません。
ああそんなお話したかなぁ、と思うほど忘れかけていたお話を彼の口から聞けた事。
彼に法話を聞かせて頂いた思い。   確かに彼のうえに《 はたらき 》 があり、阿弥陀如来のそのはたらきを ほめ讃え言葉にしていてくれるのです。    諸々の仏方が、ほめ讃えられる・・・・・ ありがたし。

『 なになに!? どうしたん、ともひろおじさん。 』   という彼に、合掌。

いい一日を頂戴いたしました。              みなみなさま、ありがとうございました! 

9月15日、本山へ初参式参拝に。
広島から永光寺坊守さま・娘夫婦・孫、神戸から主人妹さん母娘、それに私と家内の総勢8名です。 
生まれてきてくれたいのちを 仏さまの御前で共によろこび、どうか手を合わす子になってくれよと・・・・。

最近毎月15日を< 和みの日 > と制定された本願寺。 初参りや誕生日などの子供の記念奉告参拝の日とされ、事前に申し込んでいれば 御影堂でのお勤め焼香・阿弥陀堂での焼香をゆっくりさせて頂けます。 
子供用念珠 等の記念品も頂戴いたしました。

その後なんと、飛雲閣( 国宝) でのお抹茶接待を受けました。 
降誕会法要の時にはここであるとは聞いていましたが、その日は大人数の順番待ちのはず。  このたび実にゆったり頂き、室内の襖絵も穴があくほど見せていただけました。  お茶を頂きながらお聞きするお話も有り難く拝聴・・・。  

国宝の中に入ってお茶を頂くなんて ・・・ひっくり返したら エライ事だと思いつつも。 
毎月15日の奉告参拝、お勧めいたします。     お誘い下さった永光寺さまに御礼を。

そして19日、その広島・永光寺 さまへ< 彼岸会法要 >のご縁にて。
前日から広島入りして、賑やかになごやかに 実にあたたかくご接待頂きました。 

ご聴聞のみなさまも、若坊守の父と知って下さっているからか ホーム感 漂うまなざしの中、仏縁のお時間を頂戴いたしました。
ご感想のひと言をお聞かせ頂いたご婦人 ・ ズッシリ重そうな小さいお子さんを抱えて座って下さったご婦人 ・ 何度も何度も大笑いの笑顔を見せていただいたおばあさま ・ 終始ムツカシイお顔ながら最後まで耳を傾けて下さっていた男性紳士・・・・・そして寺族のみなみなさま。

ありがとうございました。   

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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