

島根、報恩講シーズン到来。 昨日23日の周布・専称寺さまでの内陣出勤をかわきりに、明日25日は矢原・安楽寺さまにて内陣出勤。 11月13日まで数か寺出勤させて頂きます。 そのお寺さま方は、西蓮寺報恩講( 10月29日 )にご出勤頂きます。 『 参り合い 』ですね。 互いのお寺の報恩講を大事にして、ご縁を頂きます。
明日、安楽寺さまでのお勤め終わり次第 26日の大阪での布教の為、車を走らせなくてはなりません。 当山報恩講の準備の日が少ない予定にしてしまったので、今日は朝から 『 お内陣荘厳 』。
欄干を外して、普段の卓を移動して拭き上げ掃除して、 年2回しか出さない台を組んで、
左右上下の柄を睨みながら 「 水引・内敷 」 を掛けて、
外した欄干を戻して、お供えをのせる台を飾り、
徐々に整ってまいります。
ずっと気に掛っていた漆塗り欄干の黒ずみ汚れ。 やっぱり気になり、も一度外して 少々時間をかけて清掃。 『 あぁ、綺麗になった 』 とひとりヨロコビ。 いや~気持ちが良い。 誰に気付かれなくてもイイのです、と言いながらも きっと今晩お参りする時、わたしは 欄干をジッと見つめてお勤めするでしょう。 ははは・・。
庭でも窓でも室内でも思うのですが。
汚れていたらすぐ目にされやすいですが、綺麗にされている事には気がついてもらいにくいですよねえ。
いや、それでいいんですよね。 誰かに誉められる為にするのでなく、わたしのために「 整える 」のですから。
そういえば・・・・・・だれか人が来られる時間をわざわざ見計らって 掃除に汗しておられるお方が おられた様なおられなかった様な・・・。 「 誉めてもらいたい! 」 という人間の欲は中々深いようで・・・おそろしい、おそろしい。 ( 笑 ) いや、我が身をふり返ります。
13日午前10時、東山・知恩院近くの浄土宗寺院 『 得浄明院 』 へ。
ここを会場に京都山形県人会のメンバーが 『 いも煮会 』 を企画され、そのお手伝いに。 ( お世話になっている方々が多く、お声をかけて頂いたもので。 )
明治27年 (1894 )長野県の善光寺大本願117世 誓圓尼公 ( 伏見宮第3王女 ) が建立、京都別院に。 ( 当時、鉄道路線が整備されていなく、長野までお参りに来れない関西の人、特にご婦人の為に建立を思い立たれたとか。 ) 本尊は善光寺と同じく < 一光三尊阿弥陀如来 >。 現在のご住職は、15代将軍・徳川慶喜公の曾孫にあたられる、伏見誓寛尼公。 実に穏やかなお方でした。
今回も材料は全て山形から調達。 里芋・ごぼう・ネギ・山形牛・調味料の醤油・酒にいたるまで山形から運んで来るという念の入れよう。
客人の 「 京都葵会 」 の方々、県人会の方々のニコヤカな出会いの時間が流れます。
わたしも、新しいお出会いを 沢山頂きました。 何より・・・・・。
この本堂の下( 地下 ) には、長野・善光寺と同じく 《 戒檀巡り 》 の真っ暗闇がありました。
わたしは善光寺に参拝した事がなく、この< 真っ暗闇 > のお話は聞いた事があるだけでした。 が、この度 実際に 誰も居なくなった頃を見計らってひとり 歩いてまいりました。 大きく目を見開いても 足を一歩踏み出すにも恐ろしくて躊躇。 板壁をさわる手とすり足の感覚だけが頼り。 『 なるほど・・・。 地獄の暗闇を経験するとは こういう事か・・・・。 』
遠くから声。 『 右板壁の腰の高さのあたりに 【鍵】 がありますよ~。 おわかりですか~? それが、真上のご本尊と繋がっておりますよ~。 』 なるほど。 ありました。
角を曲がって微かな明かりが目に入ってきた時は・・・。 やれやれ、どれだけこころ安んじた事でしょう。 みんなでワイワイ歩かなくて良かったです。 教えの場でありました。
我がの思いでしか物事を受け止められない暗き わが心の中に、 【光】 が一筋さしこむ という事を・・・・。
後ろをみても真っ暗。 横をみても真っ暗、上をみても真っ暗で、触るものしか信じられない私にとって 『 大丈夫ですか~。 鍵、ありましたか~。 』 という おじさんの声が 【光】 でした。
普段は非公開寺院ですが、一年の中である期間だけ参拝できるそうです。 ご縁あれば、是非。
11日は京都寓居のあたりのお祭り、御香宮祭りの前夜祭(?)・ 『 花笠 』 の夜。
そういえば・・と思い昨年・一昨年のこの頃の 「 あれこれ 」 を開けてみると同じく祭りの事を書いています。
『 似たような事を書いて 』・・・と思いながらも、この似たような事が出来ている事のありがたさ しみじみ感じます。
パレードが終わると、大人も子供も集まって丸く座し大宴会。 毎年言ってますが、お坊さんである私はパレードから帰って来られるのを待ちながら 大鍋 『 おでん 』 の火焚き。 得意分野。
『 これだけですか? 栗山さんが焚くと灰の量が少ないですねえ。 』 と、あるお方。
それが分かるとは なかなか・・・ 『 おぬし・・出来るな。 』
毎年 <旬> の仮装 して夜を盛り上げておられる奥さん。 ( 数々のパレード参加の町内あれど、おそらく うちのこの奥さんだけ! ) 今年もされるのだろうか?と心配し、 今年は何だろう? と楽しみにしておりました。 元気に登場! そうです、オカルト映画の・・・じゃ なかった。 あれです。 『 いいじゃないの~。 ダメよ~、ダメ、ダメ。 』 のアケミちゃんです!
沿道の子供たちには おおウケの爆笑であったとか・・・ スゴイぞ、奥さん!