4月24日島根に向って走ります。 この度はひとりではなく、同行のお方が。
読売新聞記者・デスクを退職後、得度され真宗僧侶に。 現在読売テレビ宗教担当として忙しくされている本間氏です。 京都・俵屋画廊にてよくお出会いし、松本画廊主ともどもにあらゆる方面に飛んでゆく楽しい話題をご一緒させていただいております。
氏がこの度、島根・浜田市金城町の< 光超寺 >の永代経法要の講師に招かれるという事で、『 それは何としても同行させていただき、西蓮寺にも立ち寄って頂き、聴聞も一献も。 』 との事で、運転手に名乗り出た次第。
翌25日、光超寺に参詣。
実に味わい深いご住職にお会いするのは初めての事。 実に。
お話を聞きながら山菜溢れるお斎を頂き、
本堂に出れば沢山の参拝の方々。
長年の記者生活の中での印象深い3つの記事、その中で噛みしめられた仏法のお話をお聞きしました ( それは大きな事件では決してなく、おそらく世間の100大事件にも1000大事件にも入らない記事です。 その記事が彼の記者人生で最もこころに刻まれる記事だった ・・・・・・・・・・聞いてみたくなったでしょう? そうですか。 では、氏に内緒でコッソリお話しましょうか? 氏ほど熱く伝えられないと思いますが (笑) )。 それを通してわたしに訴えられるお言葉をお聞きいたしました。
衣を着けず聴聞の一日、得難い有り難い一日でした。
法要終わって二人で京都に向かっての車中。 それぞれに考える事あってかどうか、5時間あまりほとんど話す事なく走り続けましたが、居心地どうのこうのを考える事無く 大事な時間であったように思いました。
明日28日また 島根に向って走りますが、忙しい日程のようの見え 得難い大事な二日でありました。 
4月18日 海のお寺へ。 19日 山のお寺へ。
海のお寺は 須津・尊光寺さま。 山のお寺は 矢原・安楽寺さま。 両寺とも永代経法要のご縁を頂きました。
18日はとてもいいお天気、海は青く風も心地よく 。 お座の休憩中も座敷から庭に出て海を眺めますが、帰りにも海沿いを走って 堪能。
次の日19日は一日雨ながら葉々が洗われ美しく。
直に見るのもいいですが、座敷のガラス越しに見るのも 実に・・・。 
不思議なもので、変わらぬお話をするつもりで出向いても いつの間にか随分道のりが変わってしまっていました。
お天気のせいか、海と山の違いか、ご聴聞のお方々の違いか、それとも一晩たった私の違いか・・・・。
数年前から反省の為にボイスレコーダーに録音していますが、19日夜もそれを聞きながら京都へ走る車中、首をかしげます。 不思議なもんだなあ・・・。
春の石見は山菜豊富。 お昼にはとりどりの幸を頂き、午後席への元気を頂きました。
ご参拝・ご聴聞のみなさま、ご両寺さま。 誠にありがとうございました! 
『 糸 』、中島みゆきさん作詞作曲の唄( 1998年 )。
メロディーはもちろんその詩の魅力から、jujuさん・福山雅治さんなど20人以上の方がカバーして唄っておられます。
《 縦の糸はあなた 横の糸はわたし 紡いだ布はいつか 誰かを暖めうるかも知れない 》
< お経 > も縦糸と教わりました。
布を織り上げる時、まず必ず張るのが 縦糸。 これがしっかりしていなければ、いくら横糸を懸命に流し紡いでも バラバラになってしまう。 釈尊が説かれたお話は、時代がいかに変わろうと国が違おうと生きるもの全てのいのちにとって大事な教え、まさしく< 縦糸 >だ。 そう受け止められたお弟子方が < スートラ >=縦糸=『 経 』( 緯度経度というように経は縦の線 ) と名付けて、全てのいのちにこの教えが届く様にとの願いをもって、長い年月をかけて編纂されました。
生まれてから一日一日色んな方と出遇います。 色んな出来事と出遇います。 うれしい事もあれば、つらい事・悲しい事・悔しい事とさえ。 そして、色々なことを考えさせられます。 出遇いも受け止めも そのひとつひとつが横糸です。 長ければいいと言うわけではありませんが、幸いに長く生きさせてもらえば、長い織り物が出来上がっているでしょう。 その織り物を見せて頂きます。
『 ああ、こんな風に織っておられるんだ。 』 『 こういう歩みもあったのか。 』 『 こんな事を言っておられた。 あんな姿も見せてもらっていた。 』 その織り物を見せて頂いて、なるほど と頷かせて頂く事は、そのひとの歩みが わたしの次の横糸の「 料 」となり、わたしのいのちに組み込まれ融け合う事です。 いのちを頂く・・ひとり生まれてひとり死んでいくという小さないのちではなく、すでに数限りないいのちが私の上にはたらいてある事を 気付かされる時でもあります。 これから出会うひとの いのち・ 出会ってあるのに気付いていない いのち・ 亡き人のいのちまで、わたしの中に融け合ってあります。 
数限りないいのち=< 無量壽 > といいます。 無量壽=< 阿弥陀 >といいます。
さて、わたしの布はさしづめ節糸ザックリ無地、といったところでしょうか。 どこかに錦を飾る事など無く、失敗だらけのゴツゴツした木綿の糸でザックリと。 しかし、『 それでも織っていけるぞ 』 『 案外味のあるものにもなるぞ 』 と色んな方が教えて下さいました。 実はケッコウ気に入ってるんです。 勉強にならなくても、それこそ 誰かを暖められたらいいのですが。
4月8日、西蓮寺 永代経法要。 ご参拝のみなさまと法縁の一日をご一緒させていただきました。 この大事な教え( 縦糸=経 )が、永く広く( 永代 )伝わらん事を。
ご講師は、益田・川本義昭師 ( 西楽寺 ) 。
お昼の時間、ながく総代長を勤めて頂き、先ごろ退任されました前総代長・渡邉義弘さまへの感謝状 並 記念品の授与式を執り行いました。 
深く感謝いたすところ、そして、どうか御身体をお大事に まだまだ色んなお話をお聞かせください。 まだまだ助けて頂く事ばかりです。
よろしく お願いいたします!