10月17日、広島・永光寺さまにて催された《 おてらくご 》、お寺の本堂での落語会に参加させて頂きました。
やって来られたのは「 古今亭駿菊 」 さん。  演目は二つ、マクラ存分に間休憩をはさんでタップリ二時間位の大サービスでした。 

色んな方にお寺の土を踏んでいただき仏法聴聞のご縁づくりとなる様にと、本堂で落語会を催される事をちょこちょこ聞いていましたが、参加は初めて。   いや、何より落語家さんのお話を生で聞かせてもらうのが初めてでして。
プロの話術。 楽しいだけでなく、少なからず勉強もさせて頂きました。 さて、今後のわたくしに微妙なりとも・・・・・。 いやいや、おこがましい次第でした。 

企画・当日運営、大変であった事とお察しいたします。後で懇親会まで開いて下さいました。永光寺さま、ありがとうございました。 

わたくしめ、もともと落語は好きでした。 思い返せば中学生の頃、山寺にて娯楽が少なかったというのもあるでしょう、新聞配達のアルバイトをしたお金で講談社出版の『 古典落語 』  『 続・古典落語 』 『 続続・古典落語 』 を買い求め何度も何度も読んだ事です。    しかもそのうち、もっとコンパクトに笑える様にと、ここは面白い!と思うところに赤線を引いて、赤線だけを読み進めるという荒業をやってみた事を憶えています。 

あさはかなものです・・・・・・・飛びとびに引かれた赤線 部分を読みつなげても全く面白くなくて、ガッカリした事まで憶えています。   そりゃそうでしょう。 お話には前も後ろもあってはじめて面白いというか、< お話 >なんですから。    赤線だらけの分厚い三冊の文庫本、西蓮寺のどこかに眠っているはずです。

あ。   ちょっと探して読みたくなってきました。    赤線引っぱってあるところを読み進めて、中学生のわたしと会話してみたく。     『 お前、ここに引いたか・・。 』  ・・・・これは、確実に笑えますね!

10月8日、大谷本廟。  今年は父の7回会の年。 法要を7月8日に西蓮寺にて常福寺さまご導師のもと母・姉弟と勤めさせて頂きました。 これを機に大谷への分骨納骨。 

この日、関西の叔父叔母・親戚に参集いただき、本廟の一室をお借りし、納骨に先立ち大阪・専宗寺の山本恵真叔父にご導師をお願いして、父の七回会のお勤めさせて頂きました。 


叔父からは父の思い出香るご法話を頂き、この日ここで皆さんとお勤め出来た事を喜びに。 

場所を移動しての会食。 ここでも、叔父や叔母・弟からも父や祖父・祖母の思い出を語って頂き、この日ここで皆さんと出会えている事をしみじみと噛みしめさせていただきました。

『 おお、よお集まってきてくれたのお。 』  『 仲良ぉなぁ。 』  声が聞こえる日でした。 

秋彼岸、9月23日。 ことさらに彼岸花の赤い色が目にとまる今年の秋、みなさまと法座を開かせて頂きました。  『 お! 』 台所お手伝いには、なんとカワイらしい姿が ( 総代さんのお孫さん )。 マイエプロン持参。    連休最後の日というのに、なんとなんと有り難い事。  『 若いひとばっかり撮っちゃ~いけんよ。 』 そうでした、そうでした。  ・・・・いや、そうじゃない。 みなさんも十分お若いですよ!     あぶないあぶない、もっと怒られるところでした。  おっと、こちらもこちも。  長年、台所でご苦労いただきましたよねえ。 その代を譲って最初から最後までゆっくりご聴聞を。

秋色に囲まれた本堂でのこの度のご縁は、阿弥陀如来の《 十二光 》  のお話を。  お昼食には、『 お供えに。 』 と前日、呑み友達が田んぼ仕事の合間をぬって走って持って来てくれた「 お新米 」をみなさんと。
ありがとう! 河野くん。 

次のお座は、10月29日 報恩講。   みなさま、また笑顔でお会いさせて頂きます。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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