10月8日、大谷本廟。  今年は父の7回会の年。 法要を7月8日に西蓮寺にて常福寺さまご導師のもと母・姉弟と勤めさせて頂きました。 これを機に大谷への分骨納骨。 

この日、関西の叔父叔母・親戚に参集いただき、本廟の一室をお借りし、納骨に先立ち大阪・専宗寺の山本恵真叔父にご導師をお願いして、父の七回会のお勤めさせて頂きました。 


叔父からは父の思い出香るご法話を頂き、この日ここで皆さんとお勤め出来た事を喜びに。 

場所を移動しての会食。 ここでも、叔父や叔母・弟からも父や祖父・祖母の思い出を語って頂き、この日ここで皆さんと出会えている事をしみじみと噛みしめさせていただきました。

『 おお、よお集まってきてくれたのお。 』  『 仲良ぉなぁ。 』  声が聞こえる日でした。 

秋彼岸、9月23日。 ことさらに彼岸花の赤い色が目にとまる今年の秋、みなさまと法座を開かせて頂きました。  『 お! 』 台所お手伝いには、なんとカワイらしい姿が ( 総代さんのお孫さん )。 マイエプロン持参。    連休最後の日というのに、なんとなんと有り難い事。  『 若いひとばっかり撮っちゃ~いけんよ。 』 そうでした、そうでした。  ・・・・いや、そうじゃない。 みなさんも十分お若いですよ!     あぶないあぶない、もっと怒られるところでした。  おっと、こちらもこちも。  長年、台所でご苦労いただきましたよねえ。 その代を譲って最初から最後までゆっくりご聴聞を。

秋色に囲まれた本堂でのこの度のご縁は、阿弥陀如来の《 十二光 》  のお話を。  お昼食には、『 お供えに。 』 と前日、呑み友達が田んぼ仕事の合間をぬって走って持って来てくれた「 お新米 」をみなさんと。
ありがとう! 河野くん。 

次のお座は、10月29日 報恩講。   みなさま、また笑顔でお会いさせて頂きます。

ここのところ表装の仕事についてあまり書き込んでいない様におもいますが・・・。
『 安心して下さい。 やってますよ。 』 

とあるお寺の開基本尊絵像軸。  掛ける状態でなくとも、巻いて代々大事にされてあったところ、この度修復を思い立たれました。   かなり時代の古き如来像、かなりの傷みです。  修復を進めて行くと、過去2回は修復された痕跡が見えます。 それでもここまで傷んでしまった訳です。 以前の修復の時すでに欠落部分があり、裏打ち紙に補色された痕もあります。  少しずつ作業を勧めます。  まだまだ途中ですが、折れ傷みを直すところまでは来ました。  古き時代 の特徴あるお顔・衣。 

以前修復した本尊のお顔・衣と比べて見ると、同じ本山本願寺から頂かれたにしても、年代によりお姿に色々な特徴があるのが分かります。  絵師が違えば当然の事でしょう。 

お顔・衣に少々の ( いや、かなりの ) 違いがあれど、そのお姿が現わそうとされているおこころに、一切の違いはありません。    

それにしてもこの度のご本尊、よくぞ保管されていた事です。     本山からはるばるやって来られたご本尊、それを待ち受けておられた当時のみなさんの歓びの様子に思いをはせつつ・・・・・修復作業を進めさせて頂きます。   
称名

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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