

10月22日からずっと西蓮寺にて、参り合いのお寺の報恩講出勤とご門徒さまお内仏の報恩講参りをさせて頂いておりますが、法務でいちど京都に出なくてはならず。 その帰りに表装のご相談で鳥取市に立ち寄る事に。
隣の県とはいえ、鳥取市は初めて訪れました。 用件が済み走り始めたのは午後4時すぎ。 雨模様のこの時期はすでに暗くなっていて、楽しみにしていた海岸沿いの国道9号線も淋しいばかり・・・。
それでも何とか鳥取らしいものを目にしたくて< 道の駅 > に立ち寄ります。
まあ、素晴らしく野菜・山菜ものが並んでいます。 砂丘の長いも・・そうですねえ。 らっきょう・・そうですねえ。 大きなナシ・・その通りですねえ。
そしてやはりありました、ナシグッズ。 お菓子にジュースにポン酢・・・ポン酢?
しばらく手にとって眺めます。 『 どんな味だろう・・変わってるなあ。 』 『 止めときなさい。 』 こころの中が論戦。 せっかくここまで走ってきたんです。 買いました。 自分が決めた事です、悔いはありません、喩えまずくても。 ( いや失礼。まずいはずはありません )
そんなこんなで走りに走って、西蓮寺にたどり着いたのは午後9時前。 8時間以上走った日でした。 がんばれ、8年落ち中古!
10月29日・西蓮寺報恩講。 比較的穏やかな暖かい日。
早朝よりお斎準備の為、台所お手伝いの方々がお寺の坂道を登って来られます。
ご講師は、鳥取・八頭の光賢寺住職・西池文生師。 遠方よりご出講頂きました。
たまたまお出会いしたのが3年前になるでしょうか。 その時はほとんどお話する事もなく。 その後またたまたま本願寺前の仏具店でお出会いし、互いに驚きました。 その時、『 これは深いご因縁。今晩一杯やれという事ですねえ。 』 と、伏見でむりやりご一緒いただきました。 その時いろいろお話して < あ~この方のご法話をゆっくりお聞きしたいものだ > と思っておりました。 この度やっと叶いました。
来て頂いて本当によかった・・・尊いご縁を頂戴いたしました。
ご自分の歩んでこられた事を通してのお話。 出会われた方々とのお話。 それらを 出会われた言葉を通してゆっくりゆっくりお話して頂きました。 我が身をふり返り 深く静かにこころに残るお言葉がございます。
このさき、少しずつでも噛みしめてゆきたく思います。
お同行さま帰られる中 、『 この度、わたしのお話をしてくださいました・・。 』 と仰った方が。
尊いことです。 みなみなさま、ありがとうございました。
山寺、寒くなってまいります。 皆さまのお身体お大切をこころより念じ上げております。
10月17日、広島・永光寺さまにて催された《 おてらくご 》、お寺の本堂での落語会に参加させて頂きました。
やって来られたのは「 古今亭駿菊 」 さん。 演目は二つ、マクラ存分に間休憩をはさんでタップリ二時間位の大サービスでした。
色んな方にお寺の土を踏んでいただき仏法聴聞のご縁づくりとなる様にと、本堂で落語会を催される事をちょこちょこ聞いていましたが、参加は初めて。 いや、何より落語家さんのお話を生で聞かせてもらうのが初めてでして。
プロの話術。 楽しいだけでなく、少なからず勉強もさせて頂きました。 さて、今後のわたくしに微妙なりとも・・・・・。 いやいや、おこがましい次第でした。
企画・当日運営、大変であった事とお察しいたします。後で懇親会まで開いて下さいました。永光寺さま、ありがとうございました。
わたくしめ、もともと落語は好きでした。 思い返せば中学生の頃、山寺にて娯楽が少なかったというのもあるでしょう、新聞配達のアルバイトをしたお金で講談社出版の『 古典落語 』 『 続・古典落語 』 『 続続・古典落語 』 を買い求め何度も何度も読んだ事です。 しかもそのうち、もっとコンパクトに笑える様にと、ここは面白い!と思うところに赤線を引いて、赤線だけを読み進めるという荒業をやってみた事を憶えています。
あさはかなものです・・・・・・・飛びとびに引かれた赤線 部分を読みつなげても全く面白くなくて、ガッカリした事まで憶えています。 そりゃそうでしょう。 お話には前も後ろもあってはじめて面白いというか、< お話 >なんですから。 赤線だらけの分厚い三冊の文庫本、西蓮寺のどこかに眠っているはずです。
あ。 ちょっと探して読みたくなってきました。 赤線引っぱってあるところを読み進めて、中学生のわたしと会話してみたく。 『 お前、ここに引いたか・・。 』 ・・・・これは、確実に笑えますね!