< おてらくご >と赤線。

10月17日、広島・永光寺さまにて催された《 おてらくご 》、お寺の本堂での落語会に参加させて頂きました。
やって来られたのは「 古今亭駿菊 」 さん。  演目は二つ、マクラ存分に間休憩をはさんでタップリ二時間位の大サービスでした。 

色んな方にお寺の土を踏んでいただき仏法聴聞のご縁づくりとなる様にと、本堂で落語会を催される事をちょこちょこ聞いていましたが、参加は初めて。   いや、何より落語家さんのお話を生で聞かせてもらうのが初めてでして。
プロの話術。 楽しいだけでなく、少なからず勉強もさせて頂きました。 さて、今後のわたくしに微妙なりとも・・・・・。 いやいや、おこがましい次第でした。 

企画・当日運営、大変であった事とお察しいたします。後で懇親会まで開いて下さいました。永光寺さま、ありがとうございました。 

わたくしめ、もともと落語は好きでした。 思い返せば中学生の頃、山寺にて娯楽が少なかったというのもあるでしょう、新聞配達のアルバイトをしたお金で講談社出版の『 古典落語 』  『 続・古典落語 』 『 続続・古典落語 』 を買い求め何度も何度も読んだ事です。    しかもそのうち、もっとコンパクトに笑える様にと、ここは面白い!と思うところに赤線を引いて、赤線だけを読み進めるという荒業をやってみた事を憶えています。 

あさはかなものです・・・・・・・飛びとびに引かれた赤線 部分を読みつなげても全く面白くなくて、ガッカリした事まで憶えています。   そりゃそうでしょう。 お話には前も後ろもあってはじめて面白いというか、< お話 >なんですから。    赤線だらけの分厚い三冊の文庫本、西蓮寺のどこかに眠っているはずです。

あ。   ちょっと探して読みたくなってきました。    赤線引っぱってあるところを読み進めて、中学生のわたしと会話してみたく。     『 お前、ここに引いたか・・。 』  ・・・・これは、確実に笑えますね!

西蓮寺十七代住職釈知浩   古書画保存修復師

山に囲まれ狸がお参り・・・
そこにあなたも仲間入り・・・
   ようこそ ようこそ。

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