昨日、とあるお寺様にお邪魔し、本堂阿弥陀様前に立てておられる立花を見せていただきました。
色とりどりの美しさではなく、ご苦労して見つけてこられた松を中心に重厚なる見事さでした。ご無礼し お内陣に上がらせていただき、横からも見せていただき う~ん、とうなりました
奥行きが、正面から見たより はるかに幅ひろく立ててあります。重厚な迫力はこの為でしょうか。

『本物と偽物は 見えないところの あり方できまる』 
そんな言葉を 思い出しました。    人間もそうに違いありません。ひとに見えないところも丁寧に歩みたいものです。

などと学びつつも 昨夜の記憶は半分ありません。  なぜって、そこでとっても美味しい料理とお酒をタラフクいただき 奥様に車で送っていただいたからです。
『見えないところの あり方で…』   …うう 耳が痛い。

今年度の当山 報恩講、10月29日に勤修いたしました。皆々様に、有難うございました。
ご講師は、三隅町深山 淨蓮寺住職 早川顕之師をお迎えいたしました。 私のうちにある 離しがたい『わが思い』を超えさせる聲がある、帰らせる聲がある…あたたかく 優しくお話して頂きました。

報恩講はこの日 一日のものではありません。
何日も前からお寺のまわりの草刈りにきていただき、仏具のお磨きにきていただき、本堂庫裏のお掃除にきていただき、いえいえ もっと前。この日の昼食<お斎>に皆さんに出して下さいと 持ってこられたお漬物はこの日にちょうど良いように漬け始められたはずで、そのお野菜はこの日にむけて種がまかれ…

そして当日、台所お世話に 朝早くから来てくださり、なによりお参り聴聞で本堂に座り ご一緒に仏さまを讃えて下さり……そして又 そのお姿が誰かに大事なものを伝えてゆきます。

報恩講はこの日 一日のものではありません。

76歳の漁師のおじさんの家に、報恩講のお勤めに行ってきました。
4年前に奥さんに先立たれておられ、おじさんが手料理をつくって待っていてくださいました。ホントに仲のいいご夫婦で、家のあちこちに奥さんの写真があり 思い出話を聞かせてもらいながら頂きました。
『よほどいい所なんだろう、4年経っても まだ帰ってこない』      と笑っておられました。

おじさんも奥さんも とても沢山の友達がおられ、しょっちゅう 野菜やお酒が戸をガラリと開けたところにおいてあるそうです。名前が書いてないのでお礼が言えなくて困るが、ここにおいてあるって事はワシにくれたんだろうと貰っておくんだ…と言われてました。

う~ん、すごい。
布施ですね。ただあげたいから あげるだけ。お礼の言葉なんかいらない。    なかなかそうはいかないですよ。お礼を言われないとすまないものが こころの底に蠢いてますよねえ。    黙って貰っとくおじさんもすごい!

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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