布施は喜捨とも言います

76歳の漁師のおじさんの家に、報恩講のお勤めに行ってきました。
4年前に奥さんに先立たれておられ、おじさんが手料理をつくって待っていてくださいました。ホントに仲のいいご夫婦で、家のあちこちに奥さんの写真があり 思い出話を聞かせてもらいながら頂きました。
『よほどいい所なんだろう、4年経っても まだ帰ってこない』      と笑っておられました。

おじさんも奥さんも とても沢山の友達がおられ、しょっちゅう 野菜やお酒が戸をガラリと開けたところにおいてあるそうです。名前が書いてないのでお礼が言えなくて困るが、ここにおいてあるって事はワシにくれたんだろうと貰っておくんだ…と言われてました。

う~ん、すごい。
布施ですね。ただあげたいから あげるだけ。お礼の言葉なんかいらない。    なかなかそうはいかないですよ。お礼を言われないとすまないものが こころの底に蠢いてますよねえ。    黙って貰っとくおじさんもすごい!

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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