

今日は、西蓮寺から3kmばかりの所にある<宮が迫>に行きました。
現在 17戸数の集落で、清光庵という庵<集会所・兼>があり、この集落の ゆうに 100年以上続く <端心講> という講の集まり場所でもある 庵での <報恩講>です。
朝 9時30分から、午後 3時30分まで法座のご縁です。
ふつう、17戸数での集まりでは 用事の方もあったりで 10~13人位のお集まりの所、午前も午後も 30人近いお集まりでしたでしょうか。 スゴイ事です。 他には まあ ないでしょう。 一軒から、義理でなく 2人も4人も来られてある事に 伝統を感じました。
お勤めの後、お話を <40分を4回> じっと座って聞かれるのですから・・・・実際 大変なはず・・しかも この 私の・・。いや、私の話を聞かれるのでなく 仏様のお話ですから。 ね。
西蓮寺と とてもご縁の深い <講> であります。 毎年 前日から お荘厳の準備をされ、今年も 実に見事に待ち受けられ 和やかに お勤めご一緒させていただきました。 お世話方様・皆さま ありがとうございました。 終わって お寺に帰ってしばらくして その集落の あるおひとりが いらっしゃいました。
法座の後 集まりで、色々話し合っている中、今後 この集まりの進め方・運営についての相談事も出てきて その事について お寺・住職さんとして どう思われるか・・との事を わざわざ 尋ね来てくださったのです。 ( あなたです。 見て頂いてますね・・たぶん (笑) ) そのお話を聞きながら、皆さんがいかに この集まり<講>を大事にしておられるか、絶やさず 繋いでいこうとされているか が ヒシヒシと伝わりました。
過疎・老齢・地域行事・・色々な事が複雑に絡みついている中、それでも 多くの方が この何代も前の方々が残し伝えようとして下さった<仏法を中心とした 集まり>を まだまだ 続けていこうとされている事に、坊主 感動してました。 どんな形となろうとも モロテをあげて お手伝いさせて頂きます。
ご縁ある限り よろしくお願いいたします。<礼>
今日は西蓮寺から 4kmばかりの所にあるお寺に参りました。海の近く、座敷から海の見えるお寺です。 山のお寺にとっては、いいなあ・・・毎日 海が見えて・・・と思ってしまいますが、潮風で 自転車もすぐ錆びるし 風の強い日は恐いし との事も聞いています。
どこも いい所、難儀な所 ありますよねえ。
お話が終わって ひとりのおばあさんが控室に訪ねてこられました。
私の父がおばあさんに送った手紙を 私に見せたくて、どうやら わざわざ 一度 家に帰って持って来て下さったようです。 おばあさんは、私の祖父<平成3年 94歳にて還淨>と大変親しかったお方で あちこちに出向き祖父のご法話のご縁にあって下さっていました。 祖父は お寺で息をひき取りましたが、おばあさん その直前にお見舞いに来て下さっていて、その事についての 父のお礼の手紙です。
そこには お見舞いお礼の言葉と、祖父の最期の様子が書かれてありました。
祖父が 息子である父に言った 言葉が。 読ませて貰いながら、おばあさんが仰いました。
『 私にも 同じことを 仰いました。 』
『喋るのも辛そうな中、寝ておられる部屋に掛っている 近角常観先生<祖父が敬愛していた先生>の書かれた書を指差して・・ <・・あれじゃ・・あれしかないけえの・・> と。 』
≪ そらごと たわごと まことあることなきに、ただ 念仏のみぞ まことにておわします ≫
と 書かれた色紙です。 とても 大事にしていました。
色あせていますが、今も 掛けてあります。
おばあさんが 仰いました。 『 ご院家さんのお話 聞いとって、古いご院家さんやら お父さんを 思い出して、どうしても この手紙を 読んでほしゅうなりまして・・お忙しいなか すみません。 』
いえいえ おばさん、ありがとうございます。
嬉しいです。 何がって・・色々 嬉しいです。しばらく 言葉にできそうもありませんが・・色々嬉しいです。
ありがとうございました。 どうか お身体 御大事にしてください。
昨日は、神戸に行ってまいりました。
目的は幾つかありましたが、まず JR兵庫近くの <光明寺> にて 豊島学由先生の法話会があるとのことで。
先生には 平成元年に 随分お話を聞かせて頂く機会があって以来、数年に一度のペースで お話を聞かせて頂いています。
光明寺の 山西住職から、8日に先生を招いてお話して頂く・・との聴聞お誘いのご連絡をいただいていました。
ところが ワケあって、お寺に着いたのは 終了予定の 4時をまわっていました。
ガラス越しに 恐る恐る本堂の中を覗くと、まだ お話中の様子。
しかし、いくらなんでも もう 終わる時間。 入ったとたん 終わる気がする。
こんな時間に入るなど 大変失礼な事。 どうする・・・いっそ 外で終わるのを待つか?
『え~~い!』 ガラっ・・・
入りました。
・・・数人の方の チラリ との視線を受けつつ、一番後ろの いつでも 走って逃げだせそうな椅子に座りました。 先生は 何事もない如く お話されています。 10分程で 『 えらい 時間超過してすんませんでしたなあ。 』 と本堂を後にされました。 なつかしい喩え話を一つだけ聞かせてもらいました。<床屋のひげそり>・・・・何度きいても、ああ そうだなあ・・と感じてしまうから 不思議です。
平成元年に共に学んだ、宮里さん < 兄さんのような ご住職。そういえば 年末すこし体調をくずされていて、ここで出会い 快気祝いをするって事も 大事な今日の目的 > が、 『 おい、栗山。先生に挨拶に行くぞ。 』 と。
控えの座敷に歩きながら 宮里さん。
『 さっきの 最後の喩え、お前の為に話されたんやで。 あれ 今日 2回目やったんやで。
お話の最初の方に 1回、 もう皆には話されとったんやで。 』
・・・そうか~。 遅れて来て 何にも聞けなかった 僕の為に一言だけでも と・・。
やっぱり 先生 あったかいなあ。 と思いながら襖を開けると 待っておられたかの様な 先生がおられました。
さて、この 光明寺の山西さん。
住職・布教使・園長と お忙しいんですが、<お茶会法座>ってされてるんです。
法話の間に 数人づつ 茶席に招いて お抹茶を。 素敵でしょ。
楽しみにされてる方が多いそうです。 光明寺ホームページに お写真が沢山あります。 よろしければ。
http://koumyouji.org