4月8日。  お釈迦様のお生まれになった日、西蓮寺・永代経法要です。
ご講師は、鎌手 西楽寺ご住職・川本義昭師です。   この度は 『 世の中 安穏なれ、仏法 ひろまれ 』 との お言葉が書かれてある 親鸞聖人のお手紙について、その背景と内容・おこころもち について、詳しく お話頂きました。      有難うございました。

 雨の一日でしたが、沢山の方にご参詣いただき 住職としても 嬉しいかぎりです。

お勤め、ご聴聞はもちろんの事ですが 朝早くからエプロン姿で ワイワイと台所を走り廻り、みんなで出会い 賑やかに昼食を頂き、お茶菓子分け合い 笑いあい・・・・・・・一日 ぜ~んぶで 法要 ですね。

 ずっと昔の 顔も知らない 沢山のお方々のご苦労があって、この みんなが集える場所が 用意されてあります。
沢山のお方々のご苦労があって、この場所が 維持されてきました。

 きっと 後の代の者たちに、仏法を聞きながら歩んでほしいという 願いから。
きっと 後の代の者たちに、自分と同じように みんなと出会い 笑いあえる場所をもっていてほしいから。
                ・・・・・そうに ちがい ありません。

   明後日は 西蓮寺・永代経法要です。
今日は 朝8時から 総代さん勢ぞろいで、お掃除に来ていただきました。     窓拭き・縁拭き・・いや ホントに大助かりです。    毎回 法座当日も、実によく 動いて頂いていて 助けていただいていてばかりです。   京都に行っていて 留守がちな住職なもので、 『 どげんかせんと! 』 と 思って頂いているのでしょうか…
    ありがとうございます。

 そして また、みなさん 仲がいいんです。
それぞれのできる事を 互いに思いをくみ取りながら いつの間にか、物事を 前へ前へと進めていって頂いてます。
   出会っていて とっても 気持ちがいいんです。

 お掃除の後、総代会 ( 一応 収支報告とか) を開き、最後のしめは せめて精一杯の気持ちをこめて、住職がマスターになって コーヒーを ドリップ。     お替わりいかがですか? 

  もう 4月か・・と思いつつ、京都 寓居アパートのベランダに出て一服。         伏見ですので 造り酒屋が多く、朝は そこかしこから 蒸気が上がっています。

 月桂冠・黄桜・・等 大きな蔵もあれば 規模は小さくても 美味しいお酒を造っておられる蔵もあります。
『 どの蔵の どのお酒が美味しいんですか? 』

 ここに長く ご縁があるので、お客さんに よく 尋ねられます。
『 そうですねえ~・・ お好みですけど、  英勲の斎藤酒造・・神聖の北川酒造・・富翁もいいですねえ~ 』

     などと 言ってる時のわたしは とても楽しそうに見えてるんでしょうねえ。  目は遠くを見つめているかもしれません。    そうそう、酒蔵を改造した 焼き鳥屋さんなんかも 多いんです、この あたり。      夕方 風向きにより いい香りがしてきたりすると ・・・ 辛いです。   『 いいとこに住んでおられますね 』 っていわれますが、良いのか 悪いのか・・。
 
  この写真に 小さく写ってるおじさん わかりますか?
月桂冠旧本社の玄関あたりの <格子> を雑巾で拭き掃除しておられるんですが、見えます?

 毎朝なんです。    毎朝 毎朝 毎朝・・
もう何年になるでしょう?   私が このおじさんに気がついてからでも・・。
随分 木目も白くなってきました。   薬品で洗うのでなく 雑巾絞って 丁寧に丁寧に 拭いてここまで白くされました。    いたって柔らかい水 (あまだれ) が、とても固い石に ポタ・・ポタ・・と落ちるうちに、やがて その石に穴をあけてしまう と聞きます。    

 わたしの、我がの事しか考えられない 狭い所に固まっている頑なな<こころ>が、おおきな <こころ>に触れているうちに、 少しづつですが やがて 解かされていく・・とも お聞きしています。

 おじさん、そんな事思いながら 見ているひとが いるなどと思うはずもなく 拭き続けておられますが。
                            

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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