以前から かかわらせて頂いております 『 第8回 現代日本画の試み展 』 のDM を届けていただきました。  7月5日~10日、京都 ・ 四条河原町上がる (東側) ギャラリーマロニエ にて。  12人の日本画が 全て 軸装にて並びます。

 会画展の DM には珍しく、画はなく 名前のみが並ぶデザインです。
   軸装で並ぶという事を アピールされて、軸風にお名前が・・・・・手にした家内が ポツリ。

  『 ・・・お位牌みたい・・。 』

 こらこら こらこら!     なんて事を! ・・私も思ったけど。  いやいや デザイナーさんの作ですよ。
よく見れば、バックに 薄~く 表装裂地の柄も入っています。  ひょっとしたら、軸装するのが坊主なので ホントに位牌を想像させる様。  また 作品に対する作家の思いが、 ご覧になる方に伝わり 成就する様に。 との深い 願いと ユーモアかも。

 メンバーのおひとりから 連絡がありました。
作業中の写真資料を 頂けないか、と。      そこで 今まで撮った事はないのですが、( うまく撮れないから、と 面倒くさがる ) 家内に撮ってもらいました。  



 ちゃんと仕事してますでしょ?       それにしても 仕事中の自分の後ろ姿、50男の哀愁が・・。でてませんか?  まだまだ?

 先日、島根県から とある若い ご住職がみえました。
表装の相談とご依頼に、遥々400km 車を トバシテ。 

  裂地相談などしながら コーヒーをご一緒していて、驚くべきことを耳にしました。     
         『 さあ、用事は済んだので これから 帰ります。 』

 ・・・・なんと。 まあ。   若いって いいですね・・と言うのも 失礼です。
京都滞在 1時間・往復 800km !         私も大抵 走っていますが、この 真似はできません。
ホントに お気をつけて・・と お見送りしました。

 お帰りになってから、一枚の画に 取り組みはじめました。
細い線・墨だけで 描かれた 一枚。

  額仕立てに、との依頼ですが。    さあ!
 どうします?  どんな裂地を廻して どんな縁にしますか?
 ・・・ あなたなら。

 この6日間は 大変 忙しくしておりました。
島根の組内寺院の葬儀の < 会行事 > を勤めさせて頂き、その日のうちに 京都まで走り、本山や画廊で 人と会い、お参りもあり、表装も 屏風と グループ展の軸装に手をかけ・・・・・・・・・

 今日も 午前中に 大阪に走り、帰って 表装をひろげ・・今 ひと段落です。
少々 疲れて、 たとえるなら こんな感じでしょうか。

 
いい 疲れっぷりでしょう?
先日、最終電車での あまりの 見事さに 思わず 撮らせていただきました。
     乗り過ごされていない事を 念じました。

 そんな中、今日 軸装品を納めに行った 大阪の親戚。
『 お昼、一緒に食べて 帰ってね。 お寿司とるから。 』       と、おばさん。
   ありがたいです!      早速 電話されます。

『 00さん? 00です。 3人前 出前お願いしたいんですけど・・・ 』
   横で聞いているので、注文しにくいだろうなあ・・と思いつつ、なるべく 聞こえない風をよそおう 私。

『 上を 三人前 ・・・・・特上ってあるの?   そう・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃ、特上を三人前。 』

     すみません、横に 私がいたばっかりに。
『 いつもは こんなの 頼んだ事ないのよ。 』      わかってます わかってます おばさん。

 おばさんが 普段どれだけ辛抱しておられるか。   親戚って ありがたいです。  お蔭で 元気出して帰路につきました!  はりきって 働きます!

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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