18日から島根におります。 23日は彼岸会、まだ 準備にそれほど忙しくないので 今日は『 裂地裏打ち 』です。   先日、京都の とある画廊主から インド古裂を譲って頂きました。
          十数年前、インド・アジア古裂収集家でもある画家から譲り受けたモノとの事。

 ほとんど18世紀の古裂で、最も古いものは17世紀末の裂地です。 バナレス・サンガ―ネール・カシミール・・・印金・染め・織り・・・様々です。
以前より 良い軸 ( 少々高い表装代? ) の一文字とか、2mmしか見えない細い線に使われてあります。
チラッと見えているのが良いんですね。   高価なものですし・・。
 30cm四方で 数10万で売ってあるのを見た事があります。 ( もちろん、わたしはそんなに高価なモノ、使った事はないです。 いったい誰がどんなものに使うんだろう・・・と、ボ~と眺めていました。 )   ここにあるのはどうでしょう?・・

 これなんかきれいですねえ。

 いいですねえ。

 美しい・・・。

 『 これは、千家の知人が 茶入れ袋にするって言って 切って行った。 』  ・・・ランジャタイみたいじゃないですか!  そう聞くといいものに見えてしまうのが 恥ずかしい・・・。

 この穴は、金属部分が腐食して落ちて無くなったんですね・・歴史を感じます。

 で、一日がかりで裏打ち終了。

さあ、何にどう使うか・・・。  楽しみです。    どうですか、 あなた? その作品に使ってみませんか?
表装代?           もちろん!

   DM、今日届きました。

ギャラリー主・大善院住職・佐々木氏の作です。   『 目立つ事を一番に考えました。 』
と 仰る作は、とてもポップな出来栄えです。  ありがとうございました!

軸装するのに色んな可能性を与えて下さった < 那須恵斎 氏 >。
本願寺淨書にて大変にお世話になった < 宗吉一水 氏 >。
同じく本願寺淨書にてさまざまなご示唆頂いた < 山本慧 氏 >。
学生時代からお世話になり、お会いする度に学ばせて頂いている < 中路孝信 氏 >。
この度の企画のブログをみて、いち早く 『 私でよければ、協力を。 』 と言ってくれた < 井上雄介 氏 >。
箔を押した作を軸装にするのに すったもんだしてきた戦友の様な < 金 珉 氏 >。
京都芸大時代に出会って、今は敦煌の えらいさん になっている < 馬 強 氏 > ・・・・・・・。

思えば 色んな方々と出会わせて頂いてきました。

このたびは 精一杯 この様に。
次の機会があれば ( 必ずつくりますが ) さらに 今までに出会わせて頂いている沢山の方々の軸装作品を一堂にさせていただきたく思います。   

以前から言っているんです。 北海道から沖縄まで 軸装展しながら・・・・・・が、夢のひとつだと。
家に飾りたいひとがおられたらお渡しして、そのぶん また 書いて( 描いて ) いただき軸にしながら・・・。
     どんどん飾られていく、伝えられていく。    いいですねえ。

昨日、今日の2日間 明顕寺( 島根・益田市 )の仏教婦人会巡回法座のご縁を頂きました。
お寺ではなく、車で3ケ所の会処を ご住職と廻ります。

なるべく和やかなお話を・・と心がけての2日間。 この時期、何回かこのご縁を頂いていますので お顔見知りの方が多くなり 『 ああ、今年もお遇いできました。 』 と。

 帰り道、手を振る 美しい女性が・・・・・わたしのファンでしょうか?

いえいえ。   滅相もない。     < お江さま >です。
 近所のおじさん作、案山子( のはず )です。
何年も前から アート色強くなってきました。 お家の廻りにも色んな作品が並んでいますし、案山子も年々 田んぼの真ん中から道に近付いているような・・・・・・。       この お江さま、今年最初に見たのは夜中だったので 車のライトに照らし出され 『 出た~! 』    と思いました。そして、ひとり笑いました。

 昨年の案山子は 竜馬でした。 ・・・とすると 来年は、清盛でしょう。
もう ビックリしませんよ!

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

Copyright © 2010 Sairen-Ji Temple. All rights reserved.