27日28日、昨日今日と≪ 三隅組講習会 ≫に参加いたしました。
毎年夏に開かれる、二日間泊りこみでの勉強会。何十年と伝統のある大事な行事です。

 組内20ヶ寺持ち回りですので、20年に一度会所会場がまわってきます。  西蓮寺が前回受けたのは10年前、講師は浅井成海師。  その20年前の講師は二葉憲香師。  その20年前は大江淳誠師。  その前は・・・・忘れました、すみません。
今年、会所は浜田市周布の専称寺さま。  講師は熊本の木下明水師。    布教使でもあり輔教という学者でもある先生の講義。    講義・・・まさしく講義。
先ず配られた90ページの印刷資料に驚きつつも 『 まあ、この内のどこかをお話になるのかなあ・・。』 と思っていたら 大間違い!

 大学の講義どころではないほどの、大量の言葉と文字に追われに追われ・・・・・久々に、頭の中の隅の隅をグルグルと棒で掻き廻された感を味わいました。     ありがとうございました。  夜の懇親会は、いつもどうりに賑やかに。
  坊守さまはじめ仏婦の皆さまの温かいおもてなしに感謝至極。

楽しく笑い、夜が更けると深く語り合いもして・・・。   伝統ある大事な会です。  これを 今後の共々のお念仏相続に生かさせてもらわなければなりません。    拝。
 

 昨日は三重県三重郡・菰野へ。
4月にお預かりしていた、四幅対の ≪ 親鸞聖人御絵伝 ≫ が修復完了し、真宗大谷派の寺院に納めに行って参りました。 ご紹介頂き間に入って下さった先生も、ご同道頂きました。

 先方では、門徒総代さま方も お待ち受け頂いていて、『 お寺の大事な宝が美しく蘇り帰って来られる・・・』 という事を喜んでおられるお姿に感銘を受けました。
 

『 住職さん、これはどう見るもんですか? 』  『 ああ、絵伝は下から見るんですよ。 ほら、ここの場面が青蓮院でのお得度で・・・ 』   『 はあ、なるほど。 』  『 今度ゆっくりみんなにお話下さいね。 』  『 そりゃ勿論。 』

 仏法が広がっていく事に、この表装がわずかにでも ご縁になっていくであろう事。
            うれしく聞かせて頂き、帰途に着きました。

  阪急桂駅近くの≪ 京都美術学院 ≫へ。
10月30日から開かれる 『 第9回 日本画の試み 』展。 ( 京都・河原町四条 ギャラリー・マロニエ )
 昨年に続き軸装、掛け軸のかたちで十数人の画家の作品が並びます。

 作家ご本人方に裂地を選んでもらいながら表装を相談。
 昨年の事を思いながら 『 こんな感じかな 』 と70反ばかりを選んで運び込みました。   ・・・・重い。

 しかし、3時間も悩まれている姿を見ていると 『 持って来て良かった 』 と。
裂地を広げて画を置いてみて、しばし思案。      違う裂地を広げてみて、思案。   離れてみたり近づいてみたり・・。
 ほぼ決まられたかな?というあたりで 『 こんなの、どうですか? 』 と全く色合いの違う反物を持っていって画を置いてみるイジワルな栗山。  いや、イジワルしているつもりはありませんよ。    折角ですから、色々試してごらんになった方が良いかと。 楽しいかと。

 裂地が決まり、横・縦の寸法も決まりました。     カッコイイのが出来ますね!
                  

 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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