阪急桂駅近くの≪ 京都美術学院 ≫へ。
10月30日から開かれる 『 第9回 日本画の試み 』展。 ( 京都・河原町四条 ギャラリー・マロニエ )
 昨年に続き軸装、掛け軸のかたちで十数人の画家の作品が並びます。

 作家ご本人方に裂地を選んでもらいながら表装を相談。
 昨年の事を思いながら 『 こんな感じかな 』 と70反ばかりを選んで運び込みました。   ・・・・重い。

 しかし、3時間も悩まれている姿を見ていると 『 持って来て良かった 』 と。
裂地を広げて画を置いてみて、しばし思案。      違う裂地を広げてみて、思案。   離れてみたり近づいてみたり・・。
 ほぼ決まられたかな?というあたりで 『 こんなの、どうですか? 』 と全く色合いの違う反物を持っていって画を置いてみるイジワルな栗山。  いや、イジワルしているつもりはありませんよ。    折角ですから、色々試してごらんになった方が良いかと。 楽しいかと。

 裂地が決まり、横・縦の寸法も決まりました。     カッコイイのが出来ますね!
                  

 

 随分キツメの雨が降り、晴れ上がり、又降り始め・・。 その為、今晩予定されていた≪床並集落≫での盆おどりは早々と中止となりました。   踊りの前にその場でお勤めを依頼されていましたが、どうやらそれも・・。
 そのお勤めを終えて京都へ向かうつもりでしたが、少々早い時間に出る事になりそうです。   6時すぎには走りはじめられそうです。

 そうそう、その盆おどり会場近くの田んぼに 今年も< 大河 >の ≪ 案山子 ≫が。 昨年は≪お江 ≫が立っていましたし、一昨年は≪ 竜馬 ≫が立っていました。 その前も何年もいた様な・・。

 こうなると もう止められませんねえ、≪ 山根のおじさん ≫。 ( 作者のおじさん )  来年は、作りづらいんじゃないですか?

 昨日13日、42km渋滞を越えて 夜9時 西蓮寺帰山。
今朝、お参りの衣体を準備しようと後堂( 本堂の後ろの間 )に行ってビックリ。

 『 なんだ、これ! 』  水害の後を思い出すような乱れた部屋・・。
        『 おい、お母さん!  なんだこれ? どうしたんだ!?  何やったんだ? 』

        『 ああ、大変だったんよ。 カーペットの下が気にかかって、めくってみたらカビが生えてたから。 』

        『 そんなんせんでええって!  衣体はどこにやった? ・・・あ~あ~・・これ・・。 あんた・・。 』

        『 そんなんって、あんた。 汗びっしょりになって 大変だったんよ。 』

        『 で、これどうするつもりなん? 後の方が大変やで! 』

        『 大変じゃねえ。  また 大汗かいて・・・・。 』   ( かぶせ気味に ) 『 もうええ! 俺がやる。     帰ってきたら 俺がやる! もう触らんといてや!   あ~あ~これ・・。 』

 たまに、タヌキも牛もビックリする様な恐ろしい事をやってのける80前の母親。  
他人様がされた事なら 『 まあ~よく気がついて下さいましたねえ、ありがとうございます。 』 って言うかもしれませんが、親子ですから 大喧嘩。    親子ですからねえ。  しかも良かれと思ってやってくれているんですから・・。

 と、言い聞かせながら。  汗びっしょりでお参りから帰って、またまた 汗びっしょりで復旧作業を。

 『 何だ、これ! 』 バラバラになっていた簡易タンスを組み直すと、現れた文字 。   『 この 上中下って!   おい、お母さん! 』

           『 ああ、どれがどこに入るか分りやすい様に書いといた。 』

           『 ほう、なるほど。 分りやすい様に こうして書いとけば・・って、あんた!  これ、油性マジックやろ! どうするんや~! 』

     ・・・・・・・・・・ノリツッコミするほど疲れました。        なんとか 復旧しましたが、しばらく ≪上中下≫には何もする気力がありません。  

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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