随分キツメの雨が降り、晴れ上がり、又降り始め・・。 その為、今晩予定されていた≪床並集落≫での盆おどりは早々と中止となりました。   踊りの前にその場でお勤めを依頼されていましたが、どうやらそれも・・。
 そのお勤めを終えて京都へ向かうつもりでしたが、少々早い時間に出る事になりそうです。   6時すぎには走りはじめられそうです。

 そうそう、その盆おどり会場近くの田んぼに 今年も< 大河 >の ≪ 案山子 ≫が。 昨年は≪お江 ≫が立っていましたし、一昨年は≪ 竜馬 ≫が立っていました。 その前も何年もいた様な・・。

 こうなると もう止められませんねえ、≪ 山根のおじさん ≫。 ( 作者のおじさん )  来年は、作りづらいんじゃないですか?

 昨日13日、42km渋滞を越えて 夜9時 西蓮寺帰山。
今朝、お参りの衣体を準備しようと後堂( 本堂の後ろの間 )に行ってビックリ。

 『 なんだ、これ! 』  水害の後を思い出すような乱れた部屋・・。
        『 おい、お母さん!  なんだこれ? どうしたんだ!?  何やったんだ? 』

        『 ああ、大変だったんよ。 カーペットの下が気にかかって、めくってみたらカビが生えてたから。 』

        『 そんなんせんでええって!  衣体はどこにやった? ・・・あ~あ~・・これ・・。 あんた・・。 』

        『 そんなんって、あんた。 汗びっしょりになって 大変だったんよ。 』

        『 で、これどうするつもりなん? 後の方が大変やで! 』

        『 大変じゃねえ。  また 大汗かいて・・・・。 』   ( かぶせ気味に ) 『 もうええ! 俺がやる。     帰ってきたら 俺がやる! もう触らんといてや!   あ~あ~これ・・。 』

 たまに、タヌキも牛もビックリする様な恐ろしい事をやってのける80前の母親。  
他人様がされた事なら 『 まあ~よく気がついて下さいましたねえ、ありがとうございます。 』 って言うかもしれませんが、親子ですから 大喧嘩。    親子ですからねえ。  しかも良かれと思ってやってくれているんですから・・。

 と、言い聞かせながら。  汗びっしょりでお参りから帰って、またまた 汗びっしょりで復旧作業を。

 『 何だ、これ! 』 バラバラになっていた簡易タンスを組み直すと、現れた文字 。   『 この 上中下って!   おい、お母さん! 』

           『 ああ、どれがどこに入るか分りやすい様に書いといた。 』

           『 ほう、なるほど。 分りやすい様に こうして書いとけば・・って、あんた!  これ、油性マジックやろ! どうするんや~! 』

     ・・・・・・・・・・ノリツッコミするほど疲れました。        なんとか 復旧しましたが、しばらく ≪上中下≫には何もする気力がありません。  

 お盆が近づき、気忙しくなってきました。   島根にも帰山しますし、京都でも少々「 お盆参り 」を頼まれております。     明日は早朝3時すぎから 「 なでしこジャパン 」の決勝戦がありますし、ほぼ同じ時間に「 火の鳥ニッポン 」女子バレーのブラジル戦もあります。    どうしましょう?

 そんな事に気をもみながらも、お盆中は手がストップしてしまう為 今日もお仕事三昧。

 エッチング・・・・   素敵な作品ですねえ。     インドの少女でしょうか?  想いは何処へ向けられているんでしょうか。

  半眼、頬に軽くあてられた手。   まるで 半跏思惟の『 弥勒菩薩 』の様な・・。 56億7千万年、今も思惟し続けておられる菩薩。      ・・・ひょっとしたらそうなのでしょうか。

 この画に出会った最初から、合わせる裂地は頭の中で鐘を鳴らしていました。
       『 ゴ~~ン。 』
たまにそういう事があります。    『 ゴ~~ン 』 と。

 正絹でも撚り合わせた糸が太い、光沢のない復元織で朱地に 大きな大きな花の文様。

                    

                                            
バックの色が変わると又、印象がかわりますね。

  さてさて、 『 インドの少女 』 か 『 弥勒菩薩 』 か ??
                          ・・・・・・・・・・・ 決めました!

  わたしは、『 生身の菩薩 』 と呼びましょう。  わたしは。    ( 貰えませんかねえ、これ。 ・・失礼! )
                                             

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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