『 おお、久しぶり。 』
安楽寺の報恩講にお参り。 法中控えの床の間に ≪ 白観音 ≫。  
一年くらい前でしたか、修復させて頂いた一幅です。    随分表面汚れでお辛そうでしたが・・・。     綺麗になって、やはりこうして、納まるべき所に納まって前を生けた花で飾られると、より一層よくなりますねえ。   他人に思えなくなってしまいました、この一幅が。

 山全部を庭にしておられるこのお寺に、村上元 師のご法話が響きます。( 若き先生、わたしより10はお若いでしょう。 )                 午前の半席聴聞し、お勤めの後はご無礼して帰るつもりでしたが、午後も座に座らせて頂きました。       ありがとうございました。

 各寺院 報恩講を勤修される時期到来。
22日から西蓮寺に帰山しております。 23日の専称寺に始まり、安楽寺・当山・常福寺・明顕寺・尊光寺そして11月13日の礼光寺のお勤めまで。 参り合い・・と言いますか、当山の報恩講に内陣出勤して頂くお寺の報恩講には、すべて内陣出勤させて頂きに参るわけです。

 当山は毎年10月29日。  
先日「 お磨き 」も済み ( 5~6人の門徒さまと一緒に、本堂の真鍮仏具を磨き込みます。 )、昨日は本堂後ろの「 講師部屋・法中部屋 」の掃除・準備にひとり駆けずりまわり、今日の午後には掃除のお手伝いに総代さま方が来て頂く予定、いよいよ佳境に入ります。

 めずらしく3週間ばかりずっと西蓮寺の予定でしたが、昨夜ある電話があり、どうやら31日あたり一度京都に出て行かなくてはならなくなりました。   おそらく京都滞在24時間くらいでしょうが・・・・。
 とすると、あれです。      合い間を縫って、マロニエ開催中の ≪ 試み展 ≫ も見けるかも知れません。

    いや、行くでしょう。   そりゃあ、行かなくっちゃ! 

 
 

  京都というところは ≪仏壇屋 ≫ が沢山あります。  仏具店。
特に本願寺の前あたりには、大小さまざまなお店が連なっています。

 今日は新しく仏壇を求める方に同行。   仏壇・仏さまを買いに行く・・ではなくて、正しくは 『 仏さまをお迎えする 』 ですね。

 マンションにお住まいの若いお方です。  『 大きくて立派なお仏壇だから良いのではなく 』  『 昔ながらの荘厳道具が全て揃っていないといけないのではなく 』 、自分が座って、手を合わせやすいお仏壇を選びましょう!
   と、あれやこれやプロデュ―ス。        どこにどの高さで安置されますか?     ではどの大きさの壇がいいですか?     色は?     さてそれではご本尊は、木像?絵像?お名号? あちらに観に行きましょう。
              
お道具は最低 (三具足) ですが、こちらに色の合いそうなのがありましたよ。      え~と、過去帖はどうされます?過去帖台は?        ああ忘れちゃいけない、お仏飯をお供えする器。        それから、キン。沢山ありますねえ、みんな打って鳴らしてみましょう。きっと気に入る音色がありますよ。      え~とそれから・・・・・。

   実にシンプルで、爽やかな一式が揃いました。

                       やさしいお姿です。  

 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

Copyright © 2010 Sairen-Ji Temple. All rights reserved.