12月に入りました。 今日は土曜日という事もあるのでしょうか、京都の街中 朝から観光バスや車でいっぱいです。  朝9時、東山五条の大谷本廟も駐車場・受付もすでにいっぱい。

 初めてのご縁のご家族の法事です。  西蓮寺が近ければ本堂でお参り頂けるのですが、470kmは ちと遠く。   予約しておけば、ここ大谷でお勤めの部屋をお借りできると聞きまして。  10数人の部屋から、100人収容の部屋までお借りできます。  華も立てられた静かな仏間でお勤め、お話。  お念仏のしみ込んだ大谷の山でのお勤め、参拝の方にも喜んで頂けたのではないかと・・・・。
 自宅以外でお勤めを、と言われる方には是非ご紹介致したく思いました。

 今日のお勤めは四十九日法要。   命日から49日目のお勤めです。     < 命日 >・・・・。
< いのちの日 >なら 命恵まれた誕生日を < 命日 >と言ってもいいのではないかと思っていた事もありました。   なぜ、この世界からいのち尽きる日を < 命日 > と言うのか・・。

 しかし仏法を学ぶうちに、この日こそ < 命日 > と呼ぶべき日と感じられてきました。

新聞で亡くなられた人の記事を読むのとは違い、近しいひとの < 死 > に接する。  氷より冷たい肌に触れ、出て来た真っ白い白骨を見て 『 ああ・・ひとは本当に死ぬんだ・・。 』 と思い知らされる。
亡き人が身をもって 『 かくのごとし。 』 と、教えて下さる日。  日々暮らす事をあたり前と思っている私に ≪ いのち ≫ を考えさせられる日、< 耳を開かされる日 > こそ、いのちの日 < 命日 > というのでしょう。

 今日の日は < 命日 > の大事な日となったでしょうか。
   

 

  島根・西蓮寺に初霜。
昨日夕方帰山、今日28日 三隅・正楽寺( 真宗大谷派 )御正忌のご縁、ここ数年頂いております。
寒い朝でした。    わたし以上に草木が痛いほど冷たいことでしょう・・・。

 逃れる事できずに ジッと受けている彼ら。

これもまた明日への大事な自分のひと時と、清らかに受けて立っていました。

 お寺でのご法縁の後、一間さんのお家の報恩講へ。  お勤めの後、奥さんの美味しい手料理を3人で囲んで和やかに大笑いしながら ひと時を。     ・・・・同じひと時とはいえ、スマンね、彼・彼女。

 大阪・西成区 ≪ 壽光寺 ≫にて、ギャラリートーク。
≪ 現代日本画の試み展 ≫最終日のイベントです。  今回は画を預かってから一幅の掛け軸になるまでの< メイキング >のお話を。  ノートパソコン持参しプロジェクターに写真を投影しながら、修復の様子まで。

 わたしの後は、大阪アーツプランニングの< 西野昌克 >氏のトーク。  作品は、会館会場だけでなく 庫裡の玄関・座敷にも飾られています。               床の間の軸の前には < コカジ >氏の生けた花々。

     座敷には、メンバーの絵付けした <中啓>・<扇>・<皿>・<壺>・<香入れ> ・・・・・等々が並びます。
                   終了後、壽光寺さまのお接待で メンバー14人、座敷にてお茶席に座らせて頂きました。    松風を聞きながら、和装の方々に出して頂く美味しい抹茶・茶菓を頂きました。      珍しい椀も見せていただきながら。

   メンバーの皆さま、壽光寺の皆さま このたびのご縁、有難うございました。
           
 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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