『 仏陀塔 』 との裏書きがある大きな掛け軸。
   画の中心に描かれてある赤い城が仏陀塔でしょう。 遠くにはヒマラヤのような山々、小さくラクダ商隊。 

 塔を挟むふたつの河には、各国の船とさまざまな民族の賑わい。   『 涅槃図 』 にさまざまな動物がお釈迦さまの涅槃を悲しんで集まって描かれてあるのは、説かれた教えが人間の為だけでなく < 全てのいのち > の為にある事をあらわしてあります。   その事と思いを重ねてこの画を見ました。 職種も肌の色もおそらく言葉も違う実に沢山の人々が集う中心に仏法の象徴が。

 縦も横も2メートルもある実に大作ですが、随分傷んでいて修復です。 
京都で作業を進めて、17日から島根・西蓮寺の本堂で作業。 また京都に持ち帰りますが・・・・。

    まだまだ時間がかかりそうです。

 『 これから出られますか? 良かったです、間に合いましたあ。 』

永代経法要を終え10日の午後、京都にむけて車に荷物を積み込んでいると、益田・遠田からお同行のご婦人が。

 『 以前美味しかったと言っておられたので、今朝採りに行って急いで漬けこんでみました。 』
         わさび漬け!   
  本来一週間漬けこんでから持って来るところ、たぶん今日京都に出られると聞いたのでと、急いで持ってきて下さったとの事・・・。  一週間朝晩かき混ぜて下さいね、と大きい容器ごと渡してくださいました。          なんとまあ・・ありがたし・・。  苺ジャムや炊き込みご飯まで頂いてしまいました。    また5月の降誕会法座にはお参りいたします、と にこやかに帰って行かれました。
       ありがたし・・。           後ろ姿に合掌。

 わさび漬け、長い茎も葉も風味深く、とても美味しいのです。   
この度のはまだ頂いておりません。
     あれから5日間。
                育ててます!

 8日、当山永代経法要が勤まりました。
 ご参詣の皆さま方、法縁の一日をご一緒出来ました事、誠に有難うございました。

 朝早くからお手伝い頂いて、お昼には美味しいお斎が並びます。 法中さま方にお出しする御膳は、須津の厚子さん・清子さんが色々に考え相談してすでに家から作ってきて頂いた品々も多く並びます。 法中さま方 『 美味しいですねえ 』 『 これは何ですか? 』 と大変喜んでいただきました。 法要が終わり、お世話の皆さまと写真を一枚。 そういえば昨年も撮りましたねえ。
   
いやいや皆さん。
  お寺での今日の写真です。   合掌しましょう!  その方がぜったいイイですよ!
                 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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