

朝刊に< 日本の七ニ候 >との言葉を見つけました。
春夏秋冬と一年を四等分した< 四季 >。
ニ十四等分した< ニ十四節気 >。 ( 立春・大暑・夏至・・等ですね。 )
そしてまだ、七十ニ等分した< 七十ニ候 >という季節があります・・だそうです。
そうですか・いや~知りませんでした。 お恥ずかしい。
少々調べてみますと、今時分は おそらく 『 半夏生 』 ( はんげしょうず・・ず、がいるみたいですよ。 ) の頃。
烏柄杓( からすびしゃく )という薬草が生える頃だそうで。 この草の球茎を漢方薬で < 半夏 >と言うんだとか。 へ~・・。
また一説には、ドクダミ科の植物 < 半夏生 >が半化粧する頃だとも。 ( 葉の花に近いところが白くなり目立つので、半化粧・・・半夏生。) ・・へ~。 ・・・ややこしいわ!
あれですかねえ。 手紙の冠、『 ・・・の候。 』 今時分なら 『 半夏生の候。 』 と書いてもいいんですかねえ。 違うんでしょうねえ、これは。 どなたかご教示を。
7月7日(日)の西蓮寺夏法座≪ 安居会 ≫の案内状制作。
やっと原稿あげました。
父の代から、暑中お見舞いを兼ねてご縁のお方に封書でお届けしております。
ひと言添える様にしておりますが、いつ頃からかここも 『 住職あれこれ 』といたしました。
今回の『 あれこれ 』。
「 子供の頃には4つあった季節がいつの間にか(暑い夏)と(寒い冬)のふたつになってしまった感じがします。あの春と秋はどこに隠れてしまったのでしょう?
『 夏炉冬扇 』(かろとうせん)という言葉があります。 暑い夏に暖かい囲炉裏、寒い冬に風を送る団扇。 辞書には「 時期はずれで無駄なもののたとえ・無用なもの・役立たず 」とあります。 この意味で四文字熟語として使う時は、なにやら淋しい響きがあります。 ・・・どうせ私は「夏炉冬扇」、今じゃダ~レも相手にせん・・・。
ところがこの言葉。 仏法で語られる時には意味合いが変わってきます。 「 たとえ今は必要とされない様に見えても必ず必要とされる時がくる 」ことの喩えと。 たしかに今だけ見ると、使わない不必要なものであっても、時がめぐり「 ああ、あって良かった。これこれ。 」と喜ばれると。 わたしに引き合わせると、「 何が起こるか分らない・と言われる程多くの人達と複雑なご縁で結ばれて生き生かされているわたしには、いつに時もこの先に、はかりり知れない≪ 可能性 ≫がある。 」 という事でしょうか。
さらに、もうひとつ突っ込んだ意味が説かれてありますが、文字数が足らなくなってきました。 続きは、本堂・ご尊前にて。
ご参詣、心よりお待ち申し上げております。 拝 」
さてさて、明日は早朝より島根を目指します。 封書表書き、虫鳥声に包まれる山寺にて 気合いを入れて得意でない毛筆で挑みます!