昨日夕方帰山。
今日は朝から浜田の知人に頼まれていた ≪ 屏風修復 ≫。

 その傍らに ラジオ。
母校・県立浜田高校が甲子園を目指す準々決勝。 島根県では最多出場校で、わたしも高校1年・3年と2回、応援バスで熱い夏をプレゼントしてもらいました。
 今日の相手は < 石見智翆館 >、旧名・江の川高校。
 ・・・先攻され、同点に追いつき、また逆転され・・どうにも、落ち着いて作業が・・。

 お昼すぎ。      負けました。      残念。     が、ワクワクする時間をありがとう!
         さあ、落ち着いて仕事、仕事。

  六曲一双、12面。 12ヶ月が楽しく描かれてあります。  うち、5面の割れ破れが酷いのではずして修復を。 しかしまあ、あらためてよく見ると面白い!

  これなんか、≪ 涅槃図 ≫ を見ているんでしょう?  これなんか、≪ 布袋図 ≫ を見て何か話してます?  何だかとても楽しそう・・。

   踊ってるアナタ・・。 もう、無茶苦茶ですね (笑)。

 蝉の大合唱の中、大汗かいて お仕事を。

  30cm×20cm位の画。     なんじゃ、これ?
  と、思われるでしょう。    わたしは 『 サルか? 』 と思いました。   つぎのこれで何となくお分かりでしょう。
   有名ですね、≪ ガネ―シャ ≫。  象の頭を持つヒンズ―教の神。   シバ神が、自分の息子と知らず首を落としてしまい、後で探しに行ったけれど見つからず 変わりに象の首を乗せて以来この姿・・・・との話を聞いた事があります。  富か商売の神であったような・・。
   何十年も前に日本に持ち込まれた宗教画ですが、それぞれについての詳しく知識はありません。     残念ながら・・。
    『 なんか・・怖い・・。 』  と思ってしまいますが、知識があれば見方も随分違うんでしょう。    残念です。   でも、表装は楽しめます。
                  久々に色々楽しみながら考えます。
  

 エキゾチックに (?) 不思議な感じになったらいいのですが。
  う~ん・・我が家には飾れないかな・・仏教のお坊さんですから。  
               という事にして・・おきましょう。

 北陸道をひた走る二日間。  まず、福井の西誓寺さまへ。
随分背の高い立派な本堂・・と、第一印象。
 『 浄土真宗の私達、もっとインド・お釈迦さまからのお話をしなくてはいけませんよねえ。 』
 『 わたしもそう思います。 そう感じます。 』     ・・・・・・・ご住職と色んなお話をさせて頂きました。 

 そして、富山の西勝寺さまへ。
本堂は改修中で足場に覆われていました。  ご住職・坊守さまに若院さまご夫婦、みなさまの実にあたたかいお人柄に、穏やかな時間を。

 有名なお米の産地・北陸。  島根・石見地方とは全くちがう田園風景。  実に広々と・・・。
それぞれの良さはあるとしても、羨ましく眺めて走りました。
                      

 一泊二日の北陸でしたが、それぞれのお寺でお話していて共通の知人があると 
            『 世間はせまいですねえ・・。 』      と、何度か口にしました。
  
   そして、暗くなった高速道路を走りながら 『 日本は広いなあ・・。 』
             と。      ( どっちだよ? )  

                          どちらもホントですね。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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