ここ数日、うまく書き込めません。
文章の間にカーソルは移動できない・・写真は撮り込めない・・文字のフォントは違う・・。
お盆明けたら、このシステムを作って提供してくれた徳山君にお願いして直してもらうしかありません。
徳山君、お忙しいでしょうがお願いします!

 なかなか大変なモノに・・・。
  乾燥しきってパリパリに割れてしまった絹地本紙の軸。  修復するにあたり大変なのは、裏書きがこの画の真後ろ全面に張り込まれている事。
 百数十年前、前回修復された表具師がここに張り込まれたのですが・・なんて事をしておいて下さったのか・・・。  ( 画は元禄年間、1698年に描かれてあります。 裏書きより )
                       裏書きさえなければ、絹に描かれた本紙を傷めない事のみ考えてセッセと裏打ち紙を剥がしていけばいいのですが、ここではそうもいきません。     少し剥がしては横で裏書きを組み立てていかなくては・・分って頂けますでしょうか? この作業。 きっと数年はパズルで遊ぼうとは思わないでしょう。
                     
 

  いえ、一生 パズルはしません。   なにが楽しいのか・・・腰がイタイ・・。  

 表装を習いに来られています。
かなり以前にしばらく通われていた方、今は京都の某美術大学の日本画教授ですので、
お教えしていると言うより、共に可能性を学び合う という感じでしょうか。

 大学が夏休みのこの時期、集中して来られる予定。  今日はご自分の作品と自作の「 揉み紙 」・イタリアで仕事されていた時手に入れられた紙 ( でしたっけ? )等を持参され切り継ぎです。                

  色々な事を話し合いながら次第にカタチが見えてきます。

 それにしても可愛い画です。 中国・敦煌にある画の模写作品との事ですが、少女マンガか今風のイラストの様な画、≪ 化生童子 ≫。   

 胎生でもなく・卵生でもなく・・・浄土の蓮の華の中に < 生まれる > 様子が描かれた画ですね。      何百年の前に描かれていた画ですよ。

     カワイイですねえ。

まだまだ しばらく 学び合いの日々が続きます。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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