一週間ばかり京都に居りましたが、表装・お参り・布教にむけてお勉強と アッという間に今日になってしまいました。
明日は島根に向い、明後日のお参りが済むと そのまま京都へ走り、翌日は神戸で布教。 その翌日にはまた島根に走り 、28日の布教を終えたらその夜には 京都に走る予定・・・・・・。
荷物を運んでほしい方の お役に立てそうな日々・・。

そんなこんなで、京都会場には一度も行けなかった 《 日本画の試み展 》 の 大阪会場に行って来ました。
行けるのは 今日しかありません。   『 今日でしょう! 』 ( もうふるい )

作品の多くは自宅作業にて見させて頂いておりましたが、果たして <掛り具合> が どうか?が気がかりだったところ・・・うん、OKでしょう。  一安心。

大阪会場の楽しみは、会館陳列はもちろんですが お寺の玄関から座敷・床の間を使った展示です。
そして、メンバーの友人 植物事務所コカジの < コカジ> さんの華。 画中の花に合わせて色選びされましたね?コカジさん。 

これなんか和紙を染めて岩を表現してあります。   ほ~。  軸作品のほかにも、扇・貝合わせ・小皿・二曲屏風・絵本・・と。

うん、行って良かった。 楽しい時間でした。

会場協力の < 壽光寺 >さまにも 深く感謝を。

10月22日より20日間、西蓮寺に。   住職でありました。 住んでる職を住職というなら。
( 住んでいない不住職の日々も多いわたくしでございます。 ) 

参り合いのお寺さまの報恩講出勤と、ご門徒さまのお家の報恩講勤めの日々でございました。
おひとりお参りのお家でも、正信偈のお勤めの後は 短くともご法話を。
笑いあったり・頷きあったり ・むつかしいお顔であったり さまざまなお姿に接した日々でございました。
気がつけば、お寺のまわりも秋色めいておりました。

明日、三隅・禮光寺さまの報恩講に出勤した後 京都に走ります。
10日ばかりしたら又 帰って参りますが、山の様子は随分変わっていることでしょう。

11月8日、益田・浄本寺さま 報恩講のご縁。 
あまり多くを語られないご住職が往生されて、一か月。 四十九日にもならない内ですが、例年の日にち通りにお勤めでした。  沢山の方のご参詣・熱心なご聴聞。 わたしもそうですが、言葉でなく お姿に深く教えられた方々であろうと感じつつ、お話をご一緒させて頂きました。   いいご縁の一日であったなあ・・と思いつつお寺に帰ってきました。

帰って玄関をあけると、どこから入ったのか 《 野良猫 》 が 座敷から飛び出てきました。

この猫 「 前科 」  が随分ありまして、忍び込んで魚どころかパンまで食べる。 しかも 綺麗に食べるでもなくあっちこっちに口をつけ食い散らかす。 本堂の正面、なんと座敷の座布団の上にも 「 ウンチ 」をする。 泥だらけにして礼も言わずに出て行く・・・。      その姿が突然目の前に ニヤリと笑って?現れた。  わたしはどうしたか。

一番ちかくにあったスリッパを握って 『 うおら~! 』 と叫びながら全力投球!
それまでシズシズ と歩いていたのが、衣・着物を振り乱してスリッパ片手に猫めがけて全力疾走!
『 ダ~! 』  だか 『 ヌオラ~!』 だか憶えていませんが 大声でさけびながら 次の一投!・・・

つい30分前まで 『 庭を掘り返すイノシシも草花も同じいのちでありまして・・ 』  などといかにも優しい顔で喋っていたお坊さんが、です。    ・・・・・なんのことやら・・。 

さるべき業縁もよおさばいかなるふるまいおもすべし・・・・
まったく、お恥ずかしい 限り。   縁にふれていないものが怒っていなくてエラそうに喋っていただけです。

もう、十分 反省したとお思いでしょうか?
さっき、また 走ってきました。  追いかけてしまいました。  やれやれ・・おはずかしい。   これも 言うだけ。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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