只今、帰ってまいりました。 帰京いたしました。

『 住職さんにとって 島根と京都、どっちに向かってが ≪ 帰る ≫ って事になるんですか?  』

と聞かれます。
ホントですね、どうなんでしょう。   ・・・実は答えはあります。
   どっちも 帰るところなんです。

ただ、ややこしいので少し言葉を変えています。  島根の西蓮寺はお寺なので ≪ 帰山 ≫ 、京都へは ≪ 帰京 ≫ と。

 ≪ 待ってくれているひと ≫ がいるところが、 ≪ 帰る ≫ ところです。 たとえ目に見えないひとであっても・・。

ですから、只今 帰京いたしました。      中国山地の燃え上がる山々を眺めながら。



 余談ですが。   夜の呑み屋さんのお姉さんなんかが 『 あ~ら お帰んなさ~い。 待ってたのよ。 』
っていうもんだから、黙ったまんまの家より そっちの方に足がむく・・・・・・なんて 仰っていたお方がありました。
    
    そりゃ そうだ ( 頷きつつ笑 ) 。

 関門海峡を渡り、南に向かいひた走り≪ えびの高原 ≫を越え鹿児島へ。

無事、修復を終えた四幅の ≪ 聖人御絵伝 ≫ を届けて参りました。 
ビジネスホテルに一泊するにしても往復 1090km、無理を言って頼りになる助っ人をお願いしてふたり旅。
       道中ふたりの車内では、笑いあり ふかく頷きありの思い出に残る二日間でした。

先方様にも喜んで頂いたご様子、なによりです。


『 へ~、こんなのがあるんだ・・。 』 というお土産も買って帰還いたしました。
さあ、今から 京都に向かって走ります。       このお土産を乗せて。

11月28日、旧暦での親鸞聖人のご命日です。
昨日、島根・三隅の正楽寺 (大谷派) の報恩講布教のご縁を頂きました。

 前日深夜に西蓮寺に帰山した為 ゆっくり出来ずに慌ただしく出かけました。  そんな中、裏庭の庭木が見事にザッぱり剪定されているのを見てビックリ。
     昇総代さんのご苦労でしょう、見事なもんです。   いや~思いきられましたねえ。  ありがとうございます!
 

 さて、只今 朝 6時半。
これから 鹿児島・薩摩川内市に行って参ります。  そう。
    走りますよ~!

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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