行って良かったです、療養中の同級生への面会。

又 少し痩せて見えましたが、わたしをすぐ分かってくれました。    30分ばかりの間 ずっと泣き続けていましたが、以前と違って嬉しそうな涙と感じました。    9年間一クラスだった30人の同級生の名前を ひとりひとりゆっくり挙げると、頷いてくれていました。

『 また、誰か会いに来るかもしれんけど 来てもええか? 』 と聞いた時だけ小さな声を出してくれました。

  ・・・『 来てもええけど、・・・来てくれんでも大丈夫、僕は・・。』

 そうか・・。 まあ、そう言うなや お前。      昔から 誰とも口喧嘩した事も無いお前に 泣きながら そう言われてもなあ・・。

今年もあと10日ほどとなりました。寒さも本格的になってきました。    なぜか3時位に目が覚め眠れません。  山のお寺はそろそろ夜明けを迎えます。
             どうも今日のある予定が気になっているんでしょう。

 幼馴染の友人に会いに行きます。    心身不調で回復のため、療養施設に入所しています。 小学校の6年間、ほぼ毎日3km半の道のりを ふたりで往復しました。  中学校は自転車で並んで行き来しました。  同じバスケ部で走り、音楽もテレビも同じものを見聞きしていました。  別々の高校に通い始めると 出会って話す機会が少なくなってきました。

 社会に出てからは 滅多に出会わなくなり、気づけば数年前から体調を崩していました。
前回、自宅療養中に会いに行った時 あまり喋ることもせず、ただ泣くんです。    会えて嬉しいと泣いている様には見えない涙に、それから足が遠のいていました。

 同級生の女性の発案にて、有志の者で 彼に年末のプレゼントをする事になりました。
この度 この里に帰ったわたしが、持って会いに行って来ます。     

たぶん、気になって眠れないんでしょう。   たぶん。

『 今日、京都に行くけど 夜、食事する時間あるか? 』
     午後3時前に大阪の叔父から電話。       久しぶりに 恵真・義観叔父お二人 ( 父の弟 ) と一杯。
 私の子供の頃の話から、叔父たちの子供の頃の話・祖父 祖母の話・・・・・。    時間と体力さえあれば、この場は尽きる事無いであろうと思いながら 話は弾みます。
小さい時からお世話になりっぱなしの叔父や叔母。 父方も母方も兄妹さん達 皆 実に仲が良く、世の中これがあたりまえだと思っていました。     ところが、世に出てみると そうではないようで・・・。 さまざまな訳により、不仲な兄妹さま方が多い事を知ってしまいました。   私を取り巻く方々、<あたりまえ>でなど無く稀有な事でありました。

『 こういう句があるんや。 ≪ 意に適う 肴のありて 温め酒 ≫ ・・・・ 今日は正しくそんな感じやなあ。
     人や話が ホントの肴やなあ。 』    ぽつりと言って また 一杯。

さすが、年の巧。  いい句を教えて頂きました。

そして、さらに極めつけ。 この50男、奢って頂きました。    いや・・・一応 言ったんですよ、一応。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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