昨夜は、とあるお方の とある祝賀会に出席して参りました。
実に < 祝賀会 > らしく、沢山の出席者・来賓の方々・お祝いの舞い・歌・・・ 大変 立派な会でした。

 わたしがお世話になっている方々とも出会わせて頂き ご挨拶させていただいた事も有難い事でした。

そして何より、 『 栗山さん、このあと ご一緒にどうですか? 』
    と誘って頂き、4人でワイワイ出来た事。 
                ・・・・・・一年に数回しかスーツ・ネクタイ姿にならない私にとっては (苦笑)、
  あそこが 一番たのしい時間でした。     ・・誰かにおこられますかねえ。  すみません。  先に謝っておきます。

 で。   また 是非!

 とある方からご質問がありました。 < 南無阿弥陀佛 >の名号の下に描かれている < 蓮台 >に色・形等、決まり事がありますか? ・・・と。

      墨のみで描かれたもの、彩色が施されたもの・・様々です。  どう描くのが正しい、という事はないと思います。 どの色を使ってはいけない、という事もないと思います。
こんなのにも出会いました。 中国・敦煌の画家< 馬強 >氏が描いたものです。  敦煌・莫高窟の壁面のどこかにあるとか・・・。

 泥中に根を張り その水と養分を吸いこみながらも、決して泥の色には咲かず自らの色で大輪を咲かす < 蓮 >。  いや、泥中からこそ咲く < 蓮 >。

 五濁 ( 劫濁・見濁・煩悩濁・衆生濁・命濁 ) と説かれる濁った世でも、世でこそ はたらく < 法 >。
自己中心の煩悩にまみれている私の中にこそ はたらく教え。

 仏教では蓮の華を < 法 >の象徴として大事に描かれてきました。 絵像の仏さまも 蓮の中に立たれておられます。
 どう描かなくてはならない、という決まり事はないと思います。    ・・・ 『 いや、そんな事はない。 』 と仰るお方は、どうぞご教授下さい。

もうひとつ、名号の文字についてもご質問がありました。

 < 南無阿弥陀佛 > も < 南旡阿弥陀佛 > も < 南無阿弥陀仏 > も、文字の違いはあっても同じこころを伝えられてあります。  もっといえば < 帰命尽十方無碍光如来 > も < 南無不可思議光如来 > も同じく阿弥陀如来をあらわす 名号です。    ・・・・分りにくくなってきましたか?

 今度 ゆっくりお話しましょうね。

 先代、先先代が ( その前の方々の姿は見ていないので 分りません ) 清楚な生活をしていても、< 香 > は良いモノを使っていたと書きましたが、それには山陰・石見地方の伝統風習が色濃く影響していると思われます。
 
 石見地方の法事。 読経勤行とご法話の間、回し焼香 ( 焼香の為、香炉と香葢をのせた御盆を 施主から順番に参詣の方全員に回す ) の時、10円・・100円と硬貨を御盆にのせてから香をつままれています。
 通夜・葬儀の焼香の時も、前に進み出て香を火種に乗せる前に 10円・・100円の硬貨を机の上に置いておられます。           なぜ置かれるのか?  おそらく・・・。
  自分では香を持参していないので、この備え付けの香を使わせて頂きます・・ついては、この香への代金?として置いてまいります。  ということから始まったのではないかと思います。

 京都・大阪 ( 他の地方はよく知りません ) では無い習慣です。 誰も硬貨を置いていかれません。 置いていかれる地方の風習はとても丁寧な事だと思います。 < MAY 香 > を持っていかれていると硬貨を置く必要はなくなりますがね・・。

 という事で、< 香 > の為に納められた浄財なので、貯めておいて < 香 > を求める。 他の事に使わない。
     そして、少々高価でも < 良い香 > を皆さんに焚いてもらう。 法を聞く場を整えて頂く。
          ・・・・そういう事だったんだろうと思います。

西蓮寺のみならず どこの寺院もそうであろうと思います。  聞いていないので分りませんが・・。
      方々の姿勢を敬っている事に変わりはありません。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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