今日のお参りで話題になりました。  『 なぜ、仏事では焼香するんですか? 』

香を焚く・・。わたしが聞き学んだところですが。

 お釈迦さまがお話をされる時、沢山の方が集まられます。 2500年前のインド、水の貴重な暑い国にて一か所に多くのひとが集まると人間の臭いはかなりのもの・・・。  せっかくのお話もその臭いが気になって心静かに聞く事が難しい。 そこで、ゆっくり聴聞できる様にと良い香りのする < 香木 > が焚かれはじめた・・と。

< 香を焚く > という事は、仏事の場を整える・荘厳する事。 読経勤行をご一緒し その後のご法話を心落ち着けて聞かせて頂く < 場所 >作りに、わたしも一助携わらせて頂きます・・と、香を一つまみ。   ・・・そう聞き学んでおります。  

 香には色々ありますね。  形では、線香・抹香・塗香・・素材では、伽羅・沈香・白檀・・。
大変安いものから ( 杉の木に匂いをしみ込ませて粉にしたり )、 とても高価なもの ( 日本には無い香木を刻んであったり )まで。

 『 線香臭~い。 』 と言われるような煙だけはモクモク出ても 咽て頭が痛くなる様なものでなく、良い香り・好きな香りの香を焚きたいものです。 ・・少々高価でも。  ほんの少しでも香りの広がりが違います。
   決して贅沢なことではないように思うのですが。
ちょっと美味しいものを我慢して、いい香を・・ダメですかねえ。

 先代も先先代もそうでしたから、私もそうしています。 ≪ MAY 香 ≫ 。
焼香する時は、備え付けの香でなく自分が持参した香を袂から出して一つまみ・・・合掌 礼拝。
      法事の回し焼香には、持参した自分の香葢を回し皆さんに焼香して頂く。

 決して裕福ではなく、穴の開いたモノを繕って身につけてましたし 根っこと葉っぱばかり食べていましたが、
< 香 >はいいモノを使っていました。 

        仏さま、亡き方、仏法を敬っていたのだと思います。  ・・・その方々を尊敬しております。

  1月の御正当法要に出勤された方に出された記念品。
 < 親鸞聖人筆・教行信証 総序のご文 > の写しです。

額装に、とのご依頼。
 同じ本紙でも、廻す裂地によって随分印象が変わります。

  京都に向かう 中国道の サービスエリア、大佐SA。    トイレを出て ぶらり歩いて
通り過ぎて 思わず振り返った 一枚。

 「 当店レストランにて  イケメン 食べられます。」
「 850円ポッキリ  徒歩30秒 」   

 よく見ると、イケメン の文字の下に小さく 「 麺 」。       こういうの好きですよ! 店長。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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