かなり以前に頼まれていた < 修複 >、やっと手がける事が出来ました。
 額装されていたのですが、< 紙魚 >に食べられたんでしょうねえ。
紙や糊を ご馳走としている者たちがいます。  例の如く、湿して・剥がして・・・・。

 剥がし終えたら、欠落部分を似たモノで補って・・。
 ジャジャーン!      

 んでもって、裂地を回したり・深さを取り入れたりして、
 ジャジャーン!

 < 日蓮宗 > のお寺さんが、念仏坊主に修複依頼するという 太っ腹。

    いいでしょ?      宗派を超え、宗教も超え、ともに 歩みましょう!

                  いいもの 見せて頂きました、ありがとうございます!
           

 剥がし三昧の一日。
 はがきを表裏に剥がして、さらに薄く剥がして・剥がして・・。

 かなり痛んだ < 親鸞聖人絵伝 >。 全面修復の為、湿して・剥がして・剥がして・・・。
 気がつけば腰が伸びないほど、長時間 剥がし続けていました。   途中で止めるわけには いかないもので・・・。

 ・・・・・今日は、< はがき > だけにしておけば良かった・・。    欲張りました。   イタタタ・・。

 

 行って参りました、和歌山・御坊市。
清水氏の書展は盛況です。          ジックリ ユックリ 味わえる様にと、< 十六羅漢詩 >屏風の前には椅子が。         僧侶・念仏者の展であるので、正面中央には 華の供えられた < 六字名号 >軸が。  阿弥陀如来を < 十二の光 > に喩え讃えられた、十二幅の掛け軸。     屏風も軸も額も 書の美しさだけではなく、書かれてあるひとつひとつの作品が 法話のように語りかけています。

  会場を後にし せっかくここまで走ってきたんだからと、少し足をのばして < 日の岬 > まで行ってみます。

 往復350km。  京都の御人、2人をお連れする車内は穏やかな会話が続きます。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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