剥がし三昧の一日。
 はがきを表裏に剥がして、さらに薄く剥がして・剥がして・・。

 かなり痛んだ < 親鸞聖人絵伝 >。 全面修復の為、湿して・剥がして・剥がして・・・。
 気がつけば腰が伸びないほど、長時間 剥がし続けていました。   途中で止めるわけには いかないもので・・・。

 ・・・・・今日は、< はがき > だけにしておけば良かった・・。    欲張りました。   イタタタ・・。

 

 行って参りました、和歌山・御坊市。
清水氏の書展は盛況です。          ジックリ ユックリ 味わえる様にと、< 十六羅漢詩 >屏風の前には椅子が。         僧侶・念仏者の展であるので、正面中央には 華の供えられた < 六字名号 >軸が。  阿弥陀如来を < 十二の光 > に喩え讃えられた、十二幅の掛け軸。     屏風も軸も額も 書の美しさだけではなく、書かれてあるひとつひとつの作品が 法話のように語りかけています。

  会場を後にし せっかくここまで走ってきたんだからと、少し足をのばして < 日の岬 > まで行ってみます。

 往復350km。  京都の御人、2人をお連れする車内は穏やかな会話が続きます。

 『 今日、京都に出んさるんでしょ。 今朝 アジが捕れたんで、持って行きんさいや。 』

有難い事です。   造りにして下さったのと、焼き魚用にさばいて下さったのと・・・・。   保冷箱にワカメと豆も入っていました。    とても沢山ありましたので、娘の家に寄り おすそ分け。

 一昨日も 他のお方から、< 鯛 > や < わかな > を 『 食べてやんさい。 』 と、頂いておりました。
美味しく頂きました。

 先程、母から電話。
この度の法座に お友達とはじめて来られたお方が 『 お参りできて 嬉しかった 』 と、 < 鰆ご飯 > を炊いて届けて頂いたと ・・・・・。

   ・・・・・・・・頂くばかり。    それに応える事が わたし達に出来ているんでしょうか・・・?   
 もったいない・・・と思うばかり。  今、なすべき事・出来る事のひとつひとつを 丁寧にさせていただきます。

                    皆々様に 深く 感謝を。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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