表装の仕事で大谷本廟と本願寺へ。
    東山五条の大谷本廟の≪ 蓮 ≫は遠目にも美しく、近づいて行ってしまいました。
 
2000年も前の一粒の種からここまで仲間が増えたとの事。


 堀川七条の本願寺の境内には大きな鉢で≪ 蓮 ≫が並んでいます。
残念ながら華は咲いていませんが、種類の違う華々との説明書きが。



本堂にお参りに上がると珍しくほとんど人影なく、テレビコマーシャルの様に縁に座ってみたくなります。
( そうだ、京都にいこう。・・と )   実際座って しばらくボ~っとしてましたが。
 約束の時間に余裕があったので、通り向かいの ≪ 龍谷ミュージアム  ≫ に。   16日まで会期の 『 仏教の来た道 』展、やっと行けました。

 以前頂いていた図録で写真は見ていたものの、実際見ると大きさに驚く事が多かったです。    『 こんなに大きいんだあ・・。 』 とか 
『 あれ? こんなに小さいんだあ・・。 』 とか。

 とても小さい仏さまでしたが、中国6世紀末・隋代 銅造鍍金の < 勢至菩薩立像 >。
                   このたび一番のお気に入りでした。

・・・・・・・ 「 お気に入り 」 って言っていいんでしょうか?

 

 昨夜は深山・淨蓮寺様にお呼ばれ致しました。
5月の挙式でお世話になったと、司婚の礼光寺さん 手伝い方の私と明蓮寺さん・明顕寺さんを招いて下さったわけです。   お寺は山高いところにあるので、本堂の縁から遠くに海が見えます。  嬉しい事に美しい夕焼けが・・・・。  住職ご夫妻・若ご夫妻と共に美味しく楽しいタップリの時間を頂きました。  『 泊る予定でゆっくりと。 』と言って頂いていたので、それはもう タップリと。

書が大変魅力的な住職、そして若さん。
   とある部屋を覗かせていただくと、墨 筆 和紙・・書きに書いてある紙、紙。  話しながらスッと筆をとってサラサラサラ。     いつでも思いついた時に筆をとれる様にされているんですねえ。    あの書は才能のみならず、努力が重ねられた上のものでした。     

朝は快晴、 朝の海。  ありがとうございました!

 一度 西蓮寺に帰り、今 京都に走り着きました。

 法座の荘厳を解こうとゴソゴソしているうちに、蓮の華が目にとまる。

 3年前になろうか、韓国の友人が材料をくれたので作ってみたもの。   『 栗山さんだったら簡単に作れますよ。 韓国では色んな大きさの蓮華が売られています。 』

 作り始めると何が何が・・・。  どこが簡単か、ひとつ作るのに半日。
            アルミの土台を組んで、提灯状に薄紙を貼り、蛇腹に型押しされた紙の片方をつまみひねって丸みをつけて 一枚の花びらに。   本当の華と違い、土台を見えなくする為には30枚もの花びらがいる事にも気づかされ・・・。

 ひねってもひねっても、貼っても貼っても終わらない作業。   うまく尖らない・・・横に並べておいた花びらが 『 ほらほら 』 と言わんばかりにバラける・・。        持って来たヤツの顔を 何度思い浮かべた事か。

 出来上がってみると実に美しく 喜びもヒトシオで、持ってきて下さったお方のお顔を有難く思い浮かべるも 結局今に至るまで4個しか作れておらず。       それでも何時のお座だったか、内陣に並べて荘厳し、< 白蓮華 > < 青蓮華 > のお話をした事もあり、今一度 並べてみる。 ・・・・あと20個くらいの材料があるか・・ヤツの顔でも思い浮かべながら作って、板間中を蓮池にしてお勤めしてみようか・・。

      まあ、いつか・・という事で。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

Copyright © 2010 Sairen-Ji Temple. All rights reserved.