こんな恐い≪上中下≫見た事ない。

 昨日13日、42km渋滞を越えて 夜9時 西蓮寺帰山。
今朝、お参りの衣体を準備しようと後堂( 本堂の後ろの間 )に行ってビックリ。

 『 なんだ、これ! 』  水害の後を思い出すような乱れた部屋・・。
        『 おい、お母さん!  なんだこれ? どうしたんだ!?  何やったんだ? 』

        『 ああ、大変だったんよ。 カーペットの下が気にかかって、めくってみたらカビが生えてたから。 』

        『 そんなんせんでええって!  衣体はどこにやった? ・・・あ~あ~・・これ・・。 あんた・・。 』

        『 そんなんって、あんた。 汗びっしょりになって 大変だったんよ。 』

        『 で、これどうするつもりなん? 後の方が大変やで! 』

        『 大変じゃねえ。  また 大汗かいて・・・・。 』   ( かぶせ気味に ) 『 もうええ! 俺がやる。     帰ってきたら 俺がやる! もう触らんといてや!   あ~あ~これ・・。 』

 たまに、タヌキも牛もビックリする様な恐ろしい事をやってのける80前の母親。  
他人様がされた事なら 『 まあ~よく気がついて下さいましたねえ、ありがとうございます。 』 って言うかもしれませんが、親子ですから 大喧嘩。    親子ですからねえ。  しかも良かれと思ってやってくれているんですから・・。

 と、言い聞かせながら。  汗びっしょりでお参りから帰って、またまた 汗びっしょりで復旧作業を。

 『 何だ、これ! 』 バラバラになっていた簡易タンスを組み直すと、現れた文字 。   『 この 上中下って!   おい、お母さん! 』

           『 ああ、どれがどこに入るか分りやすい様に書いといた。 』

           『 ほう、なるほど。 分りやすい様に こうして書いとけば・・って、あんた!  これ、油性マジックやろ! どうするんや~! 』

     ・・・・・・・・・・ノリツッコミするほど疲れました。        なんとか 復旧しましたが、しばらく ≪上中下≫には何もする気力がありません。  

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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