昨日 30日に京都から島根にむかって 車で帰ってきました。
大阪あたりの 帰省渋滞、姫路あたりの事故渋滞、浜田道での雪による渋滞で いつもなら6時間もあれば帰れるところを 10時間かかりました。

止まったり 動いたりしながら、長く続く 車の赤いテールライトを みながら思う事。

  『こうなるのがわかってても、大変でも 面倒でも みんな 帰っていくんだ・・・』

たとえ 数日でも、 『 おかえり。まってたよ。 』 の声の聞こえるところが 帰るところなんですね。

慌ただしく 本堂の元旦準備をし、庫裡の掃除をし、さあ。
除夜会を 勤めるばかりです。
明日 元旦のお勤めは 朝6時からです。  寒く 早いので どなたのお参りもありませんが、今日 命からがら帰ってきてくれた弟と 色衣をつけてお勤めします。  母も一緒に。

皆様。  どうか よいお歳を。

 押し詰まってまいりました。

おそらく ここでの 今年最期の大仕事として、< 佛言書集 > をフォトギャラリーに アップしました。
デジカメでなく、使い切りカメラで撮影していた頃の作品を 一枚一枚スキャナーでとっていく作業は、慣れない私にとっては なかなかの大仕事です。

まとめてあったアルバムから 外しながら 又、いつもの様に手を止めて シゲシゲと見つめてしまい遅々として進みません。        嫁にいく娘の 小さい頃からの写真の整理みたいなもんですか・・・・・。

      『 いいや、そんな喩え あなたは使え無い! 』

と 娘に言われそうですが。    はっはっは~。

ともあれ、ひとつひとつの書に思い出があるもんです。
依頼された方のお顔も ほぼ 思い浮かべる事ができました。    今頃どうしておられるかな~とか。

宗吉一水という先生が 本願寺の淨書室におられました。
今年 引退されたのですが、90歳まで現役で書を書く仕事をされていたのですから スゴイでしょ。
随分色んなお話を 聞かせていただき、今でもたまに ご自宅に伺う事があります。     
  ある時  『 無遠慮必有近憂 』 と書かれておられました。
何でもお好きな言葉を書いて下さい、との依頼があってと 記憶しております。     『 お経のどこかにある佛教の言葉じゃないが、わたしは この言葉が好きでねえ。 』・・・・と 仰っていました。

遠慮する・の<遠慮>ですが、<遠くを おもいはかる>という事です。
< 遠くを おもいはかる事が無ければ、必ず近くに憂いあり > と。
目の前の事ばかりに 目をうばわれ・こころをうばわれて、損か得かに引きずられて走り回り、蹴つまずいて 壁に頭をぶち当てて 転んだ拍子に溝にハマって・・・・・・・そんな事ばっかりやって毎日が終わっていきがちの わたし
達です。・・いや わたしです。       ひとの事は見えても 自分の事は本当にわかりにくいです。

遠くの事を { 時間だけの遠さでなく、身の回りからはなれた所の遠さも。・・・関係ないって思う 遠さも。 }
おもいはかる事がなければ、その遠くに 困る事が起きるのではなくて、必ず すぐ 近くに 困る事が起きるもんですよ・・・・・って事でしょうか。

目先の事だけに引きずられず、広く 深く 物事を受けとめたいもんです、先生。

そうそう。
< お問い合わせ > のところに、メッセージアドレスが ありますが、送って頂く時には
  [at] を @ に変換して下さいね。

迷惑メールを防止する為に [at] と表示してあります。
ホームページを制作してくれた彼らによると、海外には[ ]ないそうで。  お蔭で 海外からの 迷惑メールは皆無です。   が、弟がこの間 怒ってました 『 何度送ろうとしても 送れないぞ! 』 と。

と いうわけで、ここに 一言。・・・・・・ここに書いてもいいんでしょうかねえ。

メッセージ お待ちしております!

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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