なかなか・・・
押し詰まってまいりました。
おそらく ここでの 今年最期の大仕事として、< 佛言書集 > をフォトギャラリーに アップしました。
デジカメでなく、使い切りカメラで撮影していた頃の作品を 一枚一枚スキャナーでとっていく作業は、慣れない私にとっては なかなかの大仕事です。
まとめてあったアルバムから 外しながら 又、いつもの様に手を止めて シゲシゲと見つめてしまい遅々として進みません。 嫁にいく娘の 小さい頃からの写真の整理みたいなもんですか・・・・・。
『 いいや、そんな喩え あなたは使え無い! 』
と 娘に言われそうですが。 はっはっは~。
ともあれ、ひとつひとつの書に思い出があるもんです。
依頼された方のお顔も ほぼ 思い浮かべる事ができました。 今頃どうしておられるかな~とか。
宗吉一水という先生が 本願寺の淨書室におられました。
今年 引退されたのですが、90歳まで現役で書を書く仕事をされていたのですから スゴイでしょ。
随分色んなお話を 聞かせていただき、今でもたまに ご自宅に伺う事があります。
ある時 『 無遠慮必有近憂 』 と書かれておられました。
何でもお好きな言葉を書いて下さい、との依頼があってと 記憶しております。 『 お経のどこかにある佛教の言葉じゃないが、わたしは この言葉が好きでねえ。 』・・・・と 仰っていました。
遠慮する・の<遠慮>ですが、<遠くを おもいはかる>という事です。
< 遠くを おもいはかる事が無ければ、必ず近くに憂いあり > と。
目の前の事ばかりに 目をうばわれ・こころをうばわれて、損か得かに引きずられて走り回り、蹴つまずいて 壁に頭をぶち当てて 転んだ拍子に溝にハマって・・・・・・・そんな事ばっかりやって毎日が終わっていきがちの わたし
達です。・・いや わたしです。 ひとの事は見えても 自分の事は本当にわかりにくいです。
遠くの事を { 時間だけの遠さでなく、身の回りからはなれた所の遠さも。・・・関係ないって思う 遠さも。 }
おもいはかる事がなければ、その遠くに 困る事が起きるのではなくて、必ず すぐ 近くに 困る事が起きるもんですよ・・・・・って事でしょうか。
目先の事だけに引きずられず、広く 深く 物事を受けとめたいもんです、先生。
西蓮寺十七代住職釈知浩 古書画保存修復師
山に囲まれ狸がお参り・・・
そこにあなたも仲間入り・・・
ようこそ ようこそ。
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