本願寺にお参りしてまいりました。 『 親鸞聖人750回忌大遠忌法要 御正当 』。

この度の大法要もいよいよ最終盤をむかえております。  昨年の4月より永く勤められて参りましたが、この月 9日から16日までのお勤めが本本番です。 当に この1月16日のご命日を目指しての 大法要でありました。

西蓮寺での御正当法要を勤める為、13日から島根です。  お参りには、今日のこの時間しかありませんでした、午前と午後のお勤めの間の時間でしたので、境内も御堂も まばらな人影。  声明も雅樂の音もありませんが、お蔭で 本堂正面に正座して手を合わせ、ゆっくりお参りさせて頂きました。     今日がわたしにとって この大遠忌法要 最後のお参りです。

 誰もいないこの本堂に座り 手を合わせた後、まるで無言の会話をする様に、暫くの間 ただじっと正面を見つめていた 亡くなった父を思い出しました。   

          ああ、やはり・・・。      

  これは何でしょう?

海岸沿いの険しい岸壁のような・・・。       今日の午後、コレが我が家にやって参りました。
はるばる、九州は大分県・豊後高田市より。

 23歳から20年間という長い間、法務員として毎日お参りのお手伝いをさせて頂いていた 伏見・竹田の < 西教寺 >。   そこから身を引く時、ひとりの若き僧侶を 後任としてお寺に紹介いたしました。  その名は 片山誓願。 ( お坊さんらしい いい名ですねえ。 )       娘の仏教学院でのクラスメートでした。
          『 栗山さんは 20年間も勤められたのに、僕は果たして どうでしょう・・・。 』

 などと弱気な事を言っていた彼から来た今年の年賀状には 『 七年経ちました! 』。
              その文字に、心なしか誇らしさを感じ取りました。   がんばっているんだな!

 その彼のご両親から、毎年 『 息子がお世話になっています。 』 と送って頂いているのです。    いえいえ、もう 何のお世話もしていないのですよ・・・と毎回言うのですが・・・恐縮です。

  親って有難いですね。 有難く有難く。

 浜田道・中国縦貫道と 冬用タイヤ装着規制の中 走り続けました。
いつもなら、岡山・美作あたりで雪は見えなくなるのですが 今日は兵庫県に入っても、大阪に入っても降り続ける雪。  珍しいことです。   車で走るものにとっては やっかいな シロモノ でも、子供達にとっては、美しく・ジッとしていられない程 魅力的で、楽しくて仕方ないモノのようで  ・・・・・・。

   もちろん この私にも子供の時がありまして、雪が楽しかった思い出があります。

山の斜面の雪に顔を押し付けてマスクを作った事、     ツララの剣で戦った事、   通学路をつるつるになるまで滑って たいそう怒られた事・・・・。   カマクラ に 雪だるま、雪合戦。  ( 道具を使わないモノばかりですねえ ( 笑 ) 。 )

 今は全く やろうとは思いませんが、やっている子供の姿は わが子でなくとも愛おしいのが不思議ですねえ。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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