これをご縁にお話を。

昨日、帰山。  今日は朝から 16日の ≪ 御正当 ≫法座の荘厳・掃除。

内陣打敷を出しているうちに、木箱の底に古い打敷を発見。
 ボロボロで色あせているものの 広げてみると なかなかの味わい。   裏をみると 『 弘化2年 第13世 僧雲 』 ・・・・1845年ですから 167年前のもの。

 
それに 『 第12世 香雲 』 代のものまで・・・。 わたしの代になってはもちろん、父や祖父も出してなかったのでは? いや、祖父は使ってましたかねえ。 ? 。
      明後日は 750回の御正当・・・・・・・ よし!

 『 この度は これら古いものばかりで荘厳しよう! 』

150年前の600回忌の時、おそらく この打敷が一番新しく・一番いいものとして敷かれたにちがいありません。
江戸では水野忠邦が・・なんて時代です。  その当時この田舎でこれだけのものを用意するのに、門徒・住職はどれだけのご苦労があった事でしょう。  そうでなくとも食べる事に大変な中を その上 始末して始末して、辛抱して辛抱して求められたのでしょう。      何十年ぶりかに世に出ましょう。  ご一緒しましょう。

 赤と金の色が多い今のものと違い、実に渋い荘厳となりました。
  パッとしませんか?
  暗いですか?   
 わたしは こういうの、好きです。  破れを少々補修しながらでしたが・・。   いいです!

16日には お話します。  『 みなさんの誇りです! 』 と。

 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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